アルゼンチン代表OB、後輩メッシに否定的見解 「もう怪物じゃない」「歩いてる」
1966年W杯に出場したガッティ氏が指摘「過大な存在として間違って取り扱っている」
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、32歳となった今季もリーグ戦18ゴールを挙げ、4年連続の得点王を射程圏に捉えている。しかし、レアル・マドリードとの“エル・クラシコ”で完全に封じられるなど、ノーゴールに終わった数は自己ワーストの11試合。メッシ依存症はバルサの課題として挙げられてきたが、アルゼンチン代表OBは「メッシはもうフェノメノ(怪物)じゃない」と警鐘を鳴らしている。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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バルサ一筋16年目、メッシは今季もここまでリーグ戦21試合で18ゴール。ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、フランス代表FWウスマン・デンベレが故障で長期欠場するなかで孤軍奮闘しているが、チームのメッシへの依存度が上がっている点が再三懸念されてきた。
現地時間3月1日のレアル戦でもノーゴールで敗戦。アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニアーズやリーベル・プレートなど母国で44歳まで26シーズンにわたってプレーし、イングランドで行われた1966年のワールドカップにも出場した元アルゼンチン代表GKウーゴ・ガッティ氏は、スペインのテレビ番組「エル・チリンギート」で「アルゼンチンで私が批判されるかどうかは気にしていない」と、メッシに対して厳しい意見を突きつけた。
「メッシはフェノメノだが、今はもうフェノメノじゃない。人々は彼を過大な存在として、間違って取り扱っている。彼はそれに慣れて、ピッチでより歩いているんだ。クリスティアーノ(・ロナウド)と彼はベスト2。だからこそ、もっと良くあるべきだ。メッシ、(ディエゴ・)マラドーナ、ペレのような選手がいる時、チームメートは常にボールを(彼らに)回して試合に勝つ。彼ら(周りの選手たち)はチームを悪くしている。絶対的な選手にボールを渡すことに慣れていて、他の誰にも回さない」
メッシの運動量に関してはこれまでも議論されてきたが、チーム全体が依存することがメッシを“甘やかす”結果になっているとガッティ氏は指摘している。
クラシコで敗れ、首位から陥落したバルセロナ。メッシは周囲の否定的な声をはね除け、エースとしてチームをリーグ3連覇に導けるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)