“スペシャル・ワン”復帰2年目のチェルシー 補強成功で問答無用の今季プレミア王者の最有力候補に

 今季の覇権奪還に向けたチェルシーの課題はこの得点力にある。明確に浮かび上がった問題に対して、モウリーニョが出した答えこそが、セスク・ファブレガスとジエゴ・コスタの獲得であった。

 セスク、ネマニャ•マティッチ、オスカルの構成する中盤は、繊細かつ流動的なパス回しを可能にし、エデン•アザール、アンドレ•シュールレが個の力で決定機を創出する。そして、コスタがエースストライカーとして君臨し、確実にゴールを奪取する。再びプレミアリーグのトロフィーを取り戻すために、スペシャル・ワンが描いたその未来予想図は順調な仕上がりを見せている。

 チェルシーは、日本時間の19日に行われた、プレミアリーグ開幕戦でそれを証明した。昇格組のバーンリー相手に、敵地で3-1の快勝劇を収めたのだ。

 試合序盤にまさかの先制点を献上するも、チェルシーは慌てなかった。セスクのチャンスメークから、DFブラニスラブ•イバノビッチがグラウンダーのクロスを入れる。ポストに跳ね返ったボールを、コスタが押し込んで同点。その直後、今節のベストプレーと言って申し分ないセスクのエクセレントなダイレクトスルーパスをアンドレ•シュールレが決め切って逆転する。さらにセスクのCKからイバノビッチがネットを揺らし、バーンリーの息の根を止めた。

 

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