「先駆者としてやりたい」 ノジマステラ北野新監督、女子サッカー挑戦に込めた“覚悟”

ノジマステラ神奈川相模原の北野誠新監督【写真:Football ZONE web】
ノジマステラ神奈川相模原の北野誠新監督【写真:Football ZONE web】

未知のなでしこを選んだ理由は「女子サッカーも面白いかなという思いが芽生えてきた」

「1カ月前、まさか自分がこの場に立っているとは想像していませんでした」

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部ノジマステラ神奈川相模原の北野誠新監督は、2月1日に行われた新体制発表会見で開口一番そう胸中を明かした。

 帝京高で高校サッカー選手権制覇を経験し、卒業後はJSL1部の日立製作所(現・柏レイソル)と旧JFLの京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレー。指導者としては、京都のユースコーチ・監督、ロアッソ熊本のヘッドコーチ・監督を経て、2010年にカマタマーレ讃岐の監督となり、四国リーグ→JFL→J2と昇格に導くなど、9年間の長期政権を築いた。昨季はシーズン途中に低迷するFC岐阜の監督を託されるなど、これまで歩んできたサッカー人生は女子サッカーとは無縁だった。

「去年、一昨年とだいぶしんどかった」と吐露する北野監督の下には今オフ、現場以外の役職も含めて複数のオファーがあったという。それでも、ノジマステラの代表取締役を務める深井正吉氏の熱意、そして未知なる女子サッカーへの関心に揺り動かされた。

「一番最初に代表のほうから熱く、ノジマステラはこういうサッカーで、来年プロリーグを目指しているから、なんとか力を貸してほしいという話を頂きました。(昨年12月に行われたなでしこジャパンの)E-1選手権を見て、いろいろな人になでしこの話を聞いて、女子サッカーも面白いかなという思いが、少しずつ少しずつ芽生えてきた感じです」

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