“名門”静岡学園が23年ぶり選手権4強 岩本のハットトリックで4-0快勝、無失点で埼スタへ

ベスト4入りした静岡学園の選手たち【写真:Football ZONE web】
ベスト4入りした静岡学園の選手たち【写真:Football ZONE web】

静岡県勢として24年ぶりの選手権制覇へ、徳島市立を破り準決勝進出

 テクニカルさが真骨頂の“名門”静岡学園(静岡)が、多彩なゴールパターンで23大会ぶりの選手権ベスト4切符を手に入れた。5日に行われた第98回全国高校サッカー選手権の準々決勝、徳島市立(徳島)相手に前半だけで3得点を奪うと、FW岩本悠輝がハットトリックを達成するなど4-0で完勝。同校としては1996年度の第75回大会以来となる準決勝進出を決めた。

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 鹿島アントラーズ内定のMF松村優太らを擁する“静学”は、今大会ここまで3試合11得点無失点と攻守ともに盤石の内容を見せている。77歳の井田勝通コーチがベンチに座るなかでキックオフを迎えると、この日も思う存分ピッチを駆け上がった。

 前半16分、右CKからキャプテンのDF阿部健人が高い打点のヘディングシュートで先制ゴールをゲット。勢いに乗った静岡学園は同22分、直接FKからニアサイドに走り込んだ岩本がニアですらせて追加点を奪い取った。

 そして前半終了間際の同40分、その直前にもドリブル突破で見せ場を作った松村が決定的な仕事を見せる。中央からのパスを受けると全く躊躇することなく縦に突破。その勢いに乗ったままクロスを配球すると、走り込んでいた岩本が頭で合わせ、自身この日2点目を奪い取った。

 後半に入っても松村が果敢にシュートを狙いに行くなど攻撃の手を緩めなかった静学が、徳島市立の反撃を許さず。逆に後半30分に左サイドを崩し、最後は岩本がゴール前に詰めてハットトリックを達成。4-0として横綱相撲で勝ちきった。

 セットプレーと、チャンスメーカーの松村がお膳立てした流れからのゴール。そして素早い守備から攻撃への切り替え――。攻守両面で充実ぶりを感じさせる静学は、11日の準決勝で矢板中央と対戦する。同校にとって、選手権では初となる埼玉スタジアム2002の大舞台。サッカー王国・静岡県勢は、静学が両校優勝となった1995年度の第74回大会以来、選手権優勝から遠のいている。復権を高らかに告げる戦いを、準決勝以降も見せられるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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