クロップが愛弟子ゲッツェとの共闘を熱望 今冬の移籍市場で獲得に動くか

中位に沈むリバプール 攻守両面で今冬のテコ入れが急務に

 リバプールのユルゲン・クロップ監督はドルトムント時代の教え子で、自身の指導によりドイツ代表クラスの選手へと育て上げたバイエルン・ミュンヘンのMFマリオ・ゲッツェの獲得に関心を示しているようだ。独地元紙「ビルト」が報じている。

 今季途中からリバプールの新指揮官に就任したクロップ監督だが、新天地では故障者の多さに悩まされている。1月の移籍市場で、壊滅状態のセンターバックにセルビア代表DFネヴェン・スボティッチの獲得を望んでいるほか、中盤ではドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンなど元教え子たちが補強候補として取り沙汰されていた。そして、ゲッツェ獲得の可能性も急浮上。クロップ監督はリバプールでゲッツェとの師弟関係復活を熱望しているようだ。

 ゲッツェはドルトムントの下部組織出身で、2009年にクロップ監督の下でトップチームデビューを飾った。日本代表MF香川真司らと共に強力な攻撃陣を形成し、ブンデスリーガ連覇に大きく貢献。10年に代表デビュー、13年にバイエルン移籍とあっという間にスターダムにのし上がった。今季はリーグ戦7試合1得点で第9節以降は負傷離脱しているが、14年ブラジル・ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦でドイツを世界一に導く一撃を決めるなど、その価値は今や5000万ユーロ(約64億円)とも言われている。

 48歳のドイツ人指揮官はリバプールの監督になるやいなや、チームに得意の「ゲーゲン・プレス」の戦術を植え付け、チームを自身の色に染め上げてきた。しかし、就任直後の勢いは失われ、現在もリーグ8位に位置するなどスタイルが完全に定着したとは言い難い。さらなる浮上のためには、クロップサッカーの申し子と言えるゲッツェのような存在が必要なのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング