元Jリーガー邦本宜裕、2部降格で“韓国内”移籍へ 新天地候補に全北現代と蔚山現代が浮上

慶南FC退団の意向が報じられたMF邦本宜裕【写真:Getty Images】
慶南FC退団の意向が報じられたMF邦本宜裕【写真:Getty Images】

2部降格の慶南、ソル・ギヒョン新監督を迎えるも邦本は韓国1部でのプレーを希望か

 Kリーグ2部に降格した慶南FCでプレーするMF邦本宜裕が、今季限りで退団すると韓国メディアが報じている。

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 邦本は2018年1月に慶南へ加入。昨年リーグ2位の立役者となり、今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場。チームの主力として活躍したが、2部行きが確定したことで退団する意向のようだ。

 韓国スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」は、「Jリーグで素行不良を理由に日本を追い出され、Kリーグにやってきたが、才能は最上級だった」と誰もが認める選手に成長したと称賛。慶南は来季から元韓国代表FWのソル・ギヒョン監督を指揮官に迎え、新体制で戦うことが決まっているが、「邦本を捕まえることができなかった」と伝えている。

 ソル・ギヒョン監督は2002年の日韓ワールドカップベスト4のメンバーで、2004~10年までイングランド(ウォルバーハンプトン、レディング、フルハム)でもプレー。そんな彼が邦本の才能を認めており、「チームに残ってほしい」と考えていた。

「私のサッカーに最も合う選手だが、彼自身がKリーグ1部でのプレーを求めている。我々も彼のことを求めているが、意思を止められる状況ではない」

 邦本は韓国で強いインパクトを残しており、獲得したいKリーグ1部クラブも多いだろう。記事によれば、邦本は「全北現代、蔚山現代などのKリーグ1部のチームとつながっている」という。

 邦本は来季もKリーグでプレーするのかどうか、去就に注目が集まる。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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