「度肝を抜くビジョン」 リバプールDF、相手守備陣を欺く“騙し討ちアシスト”に英驚愕

リバプールDFアレクサンダー=アーノルドの騙し討ちクロスが反響【写真:Getty Images】
リバプールDFアレクサンダー=アーノルドの騙し討ちクロスが反響【写真:Getty Images】

クラブW杯決勝へ導いたアーノルドのアシストに注目「どれだけ誇張しても…」

 欧州王者リバプールは現地時間18日、FIFAクラブワールドカップ(W杯)準決勝で北中米カリブ海王者のモンテレイと対戦し、2-1で勝利を収めた。試合終了間際にブラジル代表FWロベルト・フィルミーノが劇的決勝弾を奪ったが、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの“騙し討ちアシスト”に英メディアは「度肝を抜くビジョン」と絶賛している。

 昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したリバプールは14年ぶりにクラブW杯に参戦。初戦となる準決勝モンテレイ戦では、過密日程を考慮し、多くのポジションに2軍を送り込んだ。試合は前半12分にギニア代表MFナビ・ケイタが幸先良く先制点を奪ったが、直後の同14分に同点弾を許してしまう。

 その後は一進一退の展開が続き、こう着状態に陥ったことから、ユルゲン・クロップ監督はセネガル代表FWサディオ・マネ、アーノルド、フィルミーノの1軍勢を次々と投入。采配が実ったのは、試合終了間際の後半アディショナルタイムだった。右サイドでパスを受けたアーノルドが、真骨頂の鋭い浮き球のクロスではなく、勢いを抑えたグラウンダーのクロスをニアに送り、走り込んだフィルミーノが押し込んでネットを揺らした。

 相手守備陣は浮き球を警戒してクロスの瞬間に高く跳び上がったが、見事に裏を突いた“騙し討ちアシスト”に英メディア「GIVE ME SPORT」は「アーノルドがフィルミーノ弾のアシストで度肝を抜くビジョンを披露」と見出しを打って報じ、「このイングランド代表の備えるビジョンはどれだけ誇張してもし過ぎることはない」と惜しみない賛辞を送っている。

 21歳のアーノルドだが、昨季はリーグ戦12アシストの活躍で年間ベストイレブンにも選出。プレミアリーグのDF最多アシスト記録として、ギネス世界記録にも認定されている。今季もリーグ戦で6アシストを記録し、首位を独走するリバプールで不可欠な存在となっている。モンテレイ戦でも、出場わずか15分間でチームを勝利に導く結果を残し、“1軍”としての存在感を見せつけた。

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