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選手権史に残る50メートルのスーパーFK弾 中京大中京MF辻「最初から狙っていた」
3回戦は王者星稜戦 「次も決めたい」
今大会は2戦連続でキャプテンマークを巻いているが、本来は副キャプテン。チームのキャプテンはMF石川将暉だ。しかし、石川は昨年12月に左足ハムストリングの肉離れで離脱し、復帰しかけた年末にも再度負傷。現在は時間限定でのプレーなら可能な状況にまで回復しているという。初戦を4-0、2回戦を3-0と大勝したことで、石川を温存することができた。
「回復できるように勝つから休んどけ、と伝えましたし、逆に休ませてくれとも言われました。その思いに応えたいです。僕は声を出すタイプではないですけど、背中でチームにいい影響を与えてくれと言われました」
無念の負傷で離脱した仲間を選手権の舞台に立たせたいという思いも、第94回目を数える選手権の大会史に残る圧巻のロングシュートには込められていた。「次もチャンスがあれば自信を持って決めたい」と辻が意気込む中、3回戦の相手は前回王者の星稜高校(石川)に決まった。辻の右足から放たれたボールが青空に描く鮮やかな軌跡は、準々決勝進出、そして、悲願の初優勝を手繰り寄せることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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