トッテナム解任のポチェッティーノ監督、沈黙破り“感謝声明” 「今後の成功を祈っている」
会長のダニエル・レヴィー氏に感謝を告げる
シーズン序盤、不振にあえいだトットナムは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任し、新たにジョゼ・モウリーニョ氏を監督に招聘した。モウリーニョ監督就任後、チームは公式戦2連勝を飾っているが、そんななかでポチェッティーノ前監督が声明を発表した。英紙「エキスプレス」が伝えている。
自身が解任されてから、11時間後には新監督が発表されるという状況だったが、ポチェッティーノ氏には、クラブに対する遺恨はないようだ。監督協会を通じて、「(オーナーの)ジョー・ルイス氏と(会長の)ダニエル・レヴィー氏に、トットナムの歴史の一部となる機会を与えてくれたことに感謝を伝えたい」と、感謝のコメントを伝えている。
さらに「私がトットナムで出会った、すべての人たちに感謝したい。この5年半という時間で関わった、すべてのクラブスタッフ、そして選手たち。そして最後に、その応援でクラブを素晴らしいものにしてくれているファンの皆さんに特別な言葉を送りたい」と続けている。
在任期間でタイトルこそ獲得できなかったものの、クラブは4シーズン連続でプレミアリーグの4位以内に入り、レスター・シティが優勝した2015-16シーズンは準優勝だった。また、2018-19シーズンにはクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出も果たしている。
在任期間を振り返り、「私は最初のミーティングで伝えられた要求に応えるため、全力を尽くしてきた。エキサイティングな成功と等しく、タフな挑戦が多くあった。今後の成功を祈っているし、また会えると確信しているよ」と、メッセージを送った。
トットナムでの最後のシーズンとなった今季こそ結果を出せなかったものの、クラブをリーグ屈指の強豪に育てたのは、ポチェッティーノ氏の手腕に拠るところが大きい。すでにマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、レアル・マドリードといったクラブが、次期監督候補にリストアップしているとされるアルゼンチン人監督。2012年11月にエスパニョールの監督を退任した時は、その2カ月後にサウサンプトンの監督に就任したが、今回も早いタイミングでピッチに戻ってくるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)