「君はレジェンドだ」 34歳スペイン代表MF、選手生命の危機を乗り越え4年ぶり“復活弾”

スペイン代表MFサンティ・カソルラが4年ぶりのゴールを決めた【写真:Getty Images】
スペイン代表MFサンティ・カソルラが4年ぶりのゴールを決めた【写真:Getty Images】

カソルラがマルタ戦で4年ぶりのゴール、スペイン代表をEURO出場へ導く

 一時は選手生命どころか歩くこと自体危機に晒されていたベテランが、母国スペインの欧州選手権(EURO)予選首位突破に貢献した。15日にEURO予選が各地で開催され、グループFではスペインがマルタに7-0の大勝を飾った。この試合で34歳のMFサンティ・カソルラ(ビジャレアル)が4年ぶりの代表ゴールを決め、スペイン紙「マルカ」からも「君はレジェンドだ」と絶賛されている。

 格下マルタが相手ということもあり、勝ち点3がマストとされた一戦で、“無敵艦隊”が鮮やかな攻撃を見せた。前半23分にFWアルバロ・モラタ(アトレチコ・マドリード)が先制ゴールを奪うと、前半41分にはスペインらしい鮮やかなパスワークから、最後は巧みな動き出しを見せたカソルラが相手GKの重心を見極めてシュートを流し込んだ。

 これで試合の趨勢を決めたスペインは、後半に大量5得点を奪って圧勝。同紙が「ダビド・ビジャ(ヴィッセル神戸)へのオマージュのようだ」と、今季限りでの引退を発表した名ストライカーを称えつつ、そのゴール以上に注目されているのが、カソルラの4年ぶりの代表戦でのゴールだ。

 スペインがEURO初優勝を果たした2008年大会のメンバーでもあるカソルラは、ビジャレアル、アーセナルなどで長年活躍したテクニシャン。しかし、膝の靭帯断裂やアキレス腱痛などで約2年間にわたってピッチを離れ、一時は右足切断の危機にも直面するなど辛い思いをした時期もある。

 それでもピッチに戻ったどころか、スペイン代表で結果を残したカソルラに、「君はレジェンドだ」と同紙は称賛の言葉を送り、「34歳ながら彼の最高の姿を再発見した」「ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)の中盤において、ファーストチョイスとなりうる議論を巻き起こす」と、戦力として存在感を放ったとしている。

 “不屈の男”カソルラの復活劇はEURO2008、2012以来の優勝を目指すスペインに、さらなる勢いを与えるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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