サッリ監督、8連覇に導いた指揮官2人超え 鍵は“攻撃的”の評判を示す「前進」のデータ
リーグ無敗&CL決勝T進出決定 高い位置でプレーするのがサッリ監督のチームの特徴
イタリア王者ユベントスは今季からマウリツィオ・サッリ監督が率いるが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はデータの面からリーグ8連覇を成し遂げてきた2人の前指揮官のチームを超えていると報じている。
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ユベントスは昨季までの8連覇を、アントニオ・コンテ監督とマッシミリアーノ・アッレグリ監督の2人で成し遂げてきた。そして今季からのサッリ監督のチームは、現在リーグ11試合を無敗(9勝2分)で首位。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、4試合を終えて2位以内での決勝トーナメント進出を確定させた。このチーム成績は、「デビューシーズンにおける11試合で勝ち点29は、アッレグリの2014年の28、コンテの2011年の25を超える」という。
そのうえで、記事では「コンテとアッレグリは2人とも、CLのデビューシーズンは、最後の1試合でグループステージ突破を決めた」と紹介。ユベントスは3勝1分の勝ち点10で3位に落ちる可能性がなくなった。4連勝ではなく他クラブの動向も多少は影響しているとはいえ、安定した成績なのも事実だ。
一方で「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は、試合内容に影響するデータの部分でもサッリ監督のチームが優れていると分析している。
「サッリのユベントスのプレーエリア平均は(自陣ゴールから)52.7メートルの位置で、アッレグリの50.8メートルより前方でプレーできている。シュート数の平均も11.4本で9.6本よりも増えた。また、ボールを奪い返す地点の平均値も37.2メートルの位置にあって、36メートルだったアッレグリのチームより前進している」
こう見ると、サッリ監督のチームが攻撃的だという評判がデータからも実証されている。
黄金期の基礎を作ったコンテ監督は、今季ライバルのインテルの監督として9連覇をストップすべく立ちはだかるが、サッリ監督によってユベントスは前向きな変化が生まれていると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)