「もう言わせない」 中村憲剛、ルヴァン杯初優勝の意味は? 「メディアの皆さんだって…」

川崎フロンターレMF中村憲剛【写真:Getty Images】
川崎フロンターレMF中村憲剛【写真:Getty Images】

中村が語るルヴァン杯制覇の重要性 「一番の意味は、シルバーコレクターと言われなくなること」

 川崎フロンターレは26日、ルヴァン杯決勝で北海道コンサドーレ札幌と対戦。3-3で迎えたPK 戦を5-4で制し、初優勝を達成した。途中出場となったベテランMF中村憲剛は、“5度目の正直”で掴み取ったタイトルについて、「一番の意味は、シルバーコレクターと言われなくなること」と、“格”を根付かせる力強い一歩となったことを強調している。

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 過去4度ファイナルを経験している川崎だが、いずれも準優勝に終わっている。この日も札幌を相手にPK戦を含めて3度のリードを与えたが、最終的には粘り勝ちで王座を手繰り寄せた。手にしたルヴァン杯のトロフィーについて、中村は「一番の意味は、シルバーコレクターと言われなくなること」と明言し、「もう二度と皆さんに言わせない、皆さんも言えない」と強調していた。

「やっぱり言われ続けたからね。この大会の決勝を落とした時もそう。もう言われない。それって実は重要なことで、決勝で勝つ川崎っていうイメージが根付いていけば、この後のクラブの歴史は大きく変わっていくから。(決勝まで)上がってきても、なんだ川崎また負けるのかとは、もう言われなくなる」

 川崎は同大会の4度にわたる準優勝に加え、リーグ戦でも2位止まりで終わることが多々あった。しかし、現在はリーグ連覇を達成していることに加え、この日の優勝で常勝軍団としての“格”を印象付けることができたと指摘している。

「鹿島のような空気感を、メディアの皆さんだって作る。鹿島が上がってきたら、鹿島だろ、と皆思うわけじゃない? 少なくともこちら側は感じていた。いろんなことがあっても勝ち切った経験がクラブの糧になる。5年後、10年後も、自信を持って戦う姿勢につながる」

 今年で39歳を迎える中村自身、2003年から16年間にわたって在籍している川崎では、あと一歩のところで優勝を逃す憂き目を何度も経験してきた。だからこそ、3年連続でクラブがタイトルを獲得したという成果に対し、人一倍の重要性を感じているのかもしれない。

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