久保建英は「まだ何も披露していない」 レアル&マジョルカOBが指摘「良い選手だが…」

両クラブOBの元スペイン代表DFイバン・カンポ氏【写真:島田徹】
両クラブOBの元スペイン代表DFイバン・カンポ氏【写真:島田徹】

久保は「世界トップレベルのプレーはほぼしていない」

 その一方で、マジョルカのファンや地元メディアの間では、攻撃面でのスキルが高い久保の出場時間増を求める声が高まっているが、ここまでビセンテ・モレノ監督が先発に抜擢したのは2試合のみ。この起用法について問うと、カンポ氏は次のように答えた。

「いろいろな考え方があって、どっちも正しい。問題は彼が非常に若いということ。(現時点で)世界トップレベルのプレーはほぼしていない。その点で私は、ビセンテ・モレノの意見に同意する。彼は毎日練習でどれだけ走り、何ができ、またできないのか。ロッカールームでどう過ごしているのかなど、選手の様子をチェックしている。選手が消耗しないよう、またいくつかの点で期待されるものに選手が応えられないという状況を避けるため、ビセンテ・モレノが出した選択は久保を少しずつ起用していくというものだった。私も、ある程度の時間を彼に与えるべきだと考えている」

 世界トップレベルでのプレーはほぼしていない――。今夏のレアル移籍とプレシーズン中のトップチーム帯同により、スペインでも大きな注目を集める久保だが、マジョルカでの現状のパフォーマンスについては、突出したものをまだ見せていないとしたカンポ氏。18歳という年齢とリーガでの経験が浅い点を踏まえて、モレノ監督の起用法は理に適ったものだと指摘していた。

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(取材●島田 徹 / Toru Shimada 構成●FOOTBALL ZONE編集部)



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