スールシャール監督就任は「早過ぎた」 ユナイテッドOB指摘「何も進歩していない」
インス氏が低迷するマンUに言及 降格の可能性は否定も…「何をしたいのかが分からない」
現在プレミアリーグ12位に低迷する名門マンチェスター・ユナイテッドについて、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」のインタビューに応じた同クラブOBの元イングランド代表MFポール・インス氏は、クラブがオレ・グンナー・スールシャール氏を監督に任命するのが「早過ぎた」との見解を示している。
ユナイテッドは前節でニューカッスルに0-1で敗れ、ついにリーグ戦で12位(2勝3分3敗)まで転落。プレミアリーグ最多優勝を誇る名門も2012-13シーズンを最後にリーグタイトルから遠ざかり、受難の時を過ごしている。降格圏の18位エバートンと勝ち点「2」差となっており、来季の2部降格の可能性まで示唆されている。
そうしたなか、インス氏は「人々は降格について話をしているが、彼らは落ちないだろう。そのことは頭から離そう。なぜ、みんながそんなことを言うのか理解できない。彼らは下位半分に入ることもあるだろうが、上位半分でフィニッシュする可能性だってあるんだ」と述べ、古巣の降格の可能性を否定した。
ただスールシャール監督の下で、今季は若手選手を多く起用しているユナイテッドのチームパフォーマンスが向上していない点を懸念しており、「彼らは(選手たちが)若いチームなので、パフォーマンスや結果に一貫性のなくなることがある。しかし、私が少し心配しているのは、全く進歩していないことだ」と述べると、こう続けている。
「試合に勝つことがすべてではない。少なくとも彼らのやっていることのなかで、進歩している部分を見たいと思うのだが、それも見られていない。(0-0に終わったUEFAヨーロッパリーグの)AZ戦でも見られなかったし、ニューカッスル戦(0-1)でも見ることができなかった。AZ戦ではシュートは0本で、ニューカッスル戦では2本あったが相手GKにトラブルを与えることはできなかった。それこそが人々が少し非難している部分だと思う」