PSG、初得点の新加入FWイカルディを高評価 84億円の買い取りオプション行使か

今季はPSGでプレーするFWマウロ・イカルディ【写真:AP】
今季はPSGでプレーするFWマウロ・イカルディ【写真:AP】

インテルからPSGに期限付き移籍したイカルディ、新天地で日を追うごとに順応

 今季からフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)に加入したアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディは、5日のリーグ戦アンジェ戦で先発出場するとリーグ初ゴールをマーク。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、早くもPSGがシーズン後にインテルからの買い取りオプション行使を前向きに検討していると報じた。

 イカルディはイタリアの強豪インテルに所属中の昨季、契約延長を巡りクラブと対立。さらに代理人であり妻のワンダ・ナラ氏がSNSでクラブ批判を展開したことで火に油を注ぎ、キャプテンの座をはく奪された。今夏の移籍市場ではクラブから公式に「構想外」をアナウンスされたが、国内移籍を望む本人の意向がありなかなか移籍先が決まらなかった。結局、その移籍市場の閉幕間際に買い取りオプション付きでPSGに期限付き移籍することがまとまった。

 プレシーズンで構想外状態だったことでコンディション調整に遅れがあったイカルディだが、1日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のガラタサライ戦で先発出場して決勝ゴール(1-0)をマークすると、このアンジェ戦も公式戦2試合連続のスタメン出場で4-0の勝利に貢献するリーグ初ゴールを決めた。

 同郷のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアはフランス紙「ル・パリジャン」に対して「イカルディはチームにも街にも溶け込んできている」と、日を追うごとにイカルディが順応していると話している。

 そうしたなかで、記事ではインテルとPSGの間にある買い取りオプションの金額が7000万ユーロ(約84億円)であるとしている。そして、PSGはすでにイカルディのオプション行使について前向きな姿勢を示しているようだ。一方で、最終的にそれを受け入れるかどうかの権利がイカルディにあり、イカルディが断ればインテルに保有権が戻るという。

 イカルディに関しては、妻のワンダ・ナラ氏と併せてイタリアでは完全なる“炎上案件”となっていたが、フランスの首都に移ってキャリアのリズムを取り戻しつつあるようだ。イカルディが去ったインテルもリーグ開幕6連勝と好調なスタートを切っただけに、両者にとってウィン・ウィンの移籍になったと言える。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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