南野&ファン・ヒチャンの“日韓コンビ”躍動 堅守リバプール「CLホーム無失点記録」途絶える
アンフィールドでのCL無失点は5試合でストップ 日韓コンビで全3ゴールに絡む
オーストラリア1部ザルツブルクは現地時間2日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節でリバプールと対戦。接戦の末に3-4で敗れたが、揃って先発出場した日本代表FW南野拓実と韓国代表FWファン・ヒチャンの“日韓コンビ”がピッチで躍動し、アンフィールドでは難攻不落のリバプールDF陣に風穴を開けた。
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前半9分に元ザルツブルクのセネガル代表FWサディオ・マネのゴールでリバプールが先制すると、ここから試合が大きく動き出す。同25分には南野のプレッシャーをかわしたスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンが最前線まで攻め上がると、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスに合わせて追加点をマーク。その9分後には、エースのエジプト代表FWモハメド・サラーが3点目を決め、リバプールが試合を優位に進めた。
しかしザルツブルクは同39分、ペナルティーエリア内左でファン・ヒチャンが、対峙したオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを鋭い切り返しでかわし、そこから右足のシュートで反撃のゴールを奪った。世界最高のセンターバックと称され、ドリブルで相手にかわされることすら珍しいファン・ダイクを翻弄した。
そして1-3で折り返した後半11分には、左サイドを突破したファン・ヒチャンのクロスから南野がボレーシュートを決めて1点差に詰め寄る。さらに同15分には南野がファン・ダイクのプレッシャーを受けながらも、エリア内右から鋭いクロスをファーサイドに送り、ノルウェー代表FWエルリング・ブラウト・ホランドが押し込んで同点に追いついた。
その後サラーにこの日2点目のゴールを許し、ザルツブルクは惜しくも3-4で敗れたが、敵地で3得点を奪う大健闘。ファン・ヒチャンと南野、ブレーク中の19歳ホランドといった自慢の攻撃陣が躍動した。
英サッカー情報サイト「Squawka」のツイッターによれば、アンフィールドでのCLでリバプールが失点したのは昨季のCL初戦、パリ・サンジェルマン戦(3-2)以来6試合ぶりのこと。準決勝ではバルセロナ相手に4-0で快勝するなど、クリーンシートを5試合続けていたリバプールの堅守に、南野らが風穴を開けた。また、リバプールがCLのホームゲームで3失点したのは、2014-15シーズンのグループステージ第3節で対戦したレアル・マドリード戦(0-3)以来のことだという。
試合には敗れたものの、オーストリア王者ザルツブルクがアンフィールドの地に大きな衝撃を残した。