復活のベイル、“超高速50mドリブル弾”をレアルが回顧 元祖“神童”も反応「アメージング」

レアル・マドリードFWギャレス・ベイルは、チーム加入6年目に突入した【写真:Getty Images】
レアル・マドリードFWギャレス・ベイルは、チーム加入6年目に突入した【写真:Getty Images】

レアル加入6周年を記念して公開 2014年コパ・デル・レイ決勝で決めた伝説のゴール

 レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは今夏、ジネディーヌ・ジダン監督の“構想外”となり、中国1部の江蘇蘇寧や古巣トットナムなどへの移籍報道が過熱した。だが買い手つかず残留となると、負傷者続出のチーム状況もあってリーガ・エスパニョーラ開幕から3戦連続スタメン出場、1日の第3節ビジャレアル戦(2-2)では敗戦の危機を救う2ゴールと気を吐いている。この活躍を受け、レアル公式インスタグラムは6年前の同日に加入したベイルが、2014年に決めた伝説のゴール動画を公開。ファンからの反響を呼んでいる。

 その投稿によれば、13年9月1日にトットナムからレアルに加入したベイルは、これまで公式戦通算234試合で104ゴールをマーク。4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を含む14個のタイトルを獲得したという。そして投稿には、伝説となっている1本のゴール動画が添えられている。

 試合は14年4月16日、宿敵バルセロナとのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝。1-1で迎えた後半40分、レアルは自陣左サイドのタッチライン際でDFファビオ・コエントラン(現リオ・アヴェ)が縦パスを送ると、ハーフウェーライン上で受けたベイルは、前方のスペースを確認してから大きくボールを蹴り出して急加速した。

 ブロックに入ったバルサDFマルク・バルトラ(現ベティス)は、体を当ててベイルをタッチラインの外へ押し出したものの、すでにトップギアに入っていたベイルは大回りになりながらもバルトラを驚異的なスピードで圧倒。そのままゴール前まで約50メートルを一気に持ち込み、左足で決勝ゴールを決めてチームにタイトルをもたらした。

 この一撃はベイルのキャリア最高のゴールの一つに数えられるものであり、動画が公開されると2日間で再生回数が500万回を突破。コメント欄にはファンから「ウェールズ史上最高の選手」「ベイルはスペインのファンから感謝されず、軽視されている」「ベイルは非売品だ!」「今まで見たなかで最も驚異的なゴールの一つ」「このバージョンのベイルが戻ることを願っている」といった声が上がっていた。さらに、英紙「ザ・サン」が「信じられない選手だ!」と反応すれば、“元祖ワンダーボーイ”でレアルでのプレー経験もある元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏も「アメージングなスタッツだ」と、ベイルがレアルで記録してきた数字に感嘆の声を上げている。

 30歳となり、かつてのようなスピードスターぶりこそ発揮できていないものの、局面で円熟のプレーを見せているベイル。在籍7シーズン目を迎えたレアルで、さらなる復権を印象づけるような輝きを放てるだろうか。

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