ベイルが“構想外”から覚醒2発 ジダンとの関係性に注目「友情を結ぶことはないが…」
ジダン監督にとって嬉しい誤算? ビジャレアル戦でチームを救う2ゴール
レアル・マドリードは現地時間1日にリーガ・エスパニョーラ第3節ビジャレアル戦に臨み、2-2のドローに終わった。この試合で気を吐いたのは、2ゴールを挙げたウェールズ代表FWギャレス・ベイルだ。今夏の移籍市場での退団が既定路線と見られたなかでの大活躍について、スペイン紙「マルカ」はジネディーヌ・ジダン監督が期せずして覚醒を引き出したとしている。
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試合は前半12分、ビジャレアルがショートカウンターを浴びせ、MFジェラール・モレノが先制ゴールをゲット。追う形となったレアルは前半アディショナルタイムにスペイン代表DFダニエル・カルバハルの折り返しをゴール前中央にポジショニングしたベイルが決めきって1-1とした。
後半29分にビジャレアルFWモイ・ゴメスの勝ち越し点によって再びビハインドを負ったレアルだが、後半41分にクロアチア代表MFルカ・モドリッチのボール奪取からパスを受けたベイルが、右サイドからカットインしてシュート。これがゴール右隅へと収まった。後半アディショナルタイムに2枚の警告を受けて退場になる“おまけつき”となってしまったが、ベイルなしでは勝ち点を失っていた可能性が高かった。
今夏のプレシーズンの時点では退団がほぼ濃厚と見られていたベイルだが、シーズンに入るとジダン監督がレギュラーとして起用。ベイルはそれに応える形となった。
「指揮官は自らの気持ちを脇に置き、チームの利益のために選手起用を考える。それはレアルでジネディーヌ・ジダンとギャレス・ベイルの間で起こっていることだ。ジダンとベイルが友情を結ぶことは決してない。ベイルは夏の間、レアルからほぼこぼれ落ちた状況で、ジダンの構想からは程遠かった。しかし今、フランス人監督は彼の起用に意欲を見せており、ベイル自身も本来の力を見せ始めている」
同紙はお互いの人間関係についてドライな状況であることを明記しつつ、ベイルの復調を認めている。ただしスペイン代表MFマルコ・アセンシオが左膝前十字靭帯を断裂するなど、レアルのアタッカーは人員不足に陥っている。苦境のなかで起用したベイルが意地を見せていることは、ジダン監督にとっては嬉しい誤算なのかもしれない。