ACL準々決勝、浦和は後半2失点で上海上港と2-2ドロー 中国アウェー初勝利ならず

上海上港との準々決勝第1戦は、2-2のドローに終わった【写真:Getty Images】
上海上港との準々決勝第1戦は、2-2のドローに終わった【写真:Getty Images】

フッキの2発で追い付かれるも、2つのアウェーゴールを持ち帰る

 浦和レッズは27日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第1戦、上海上港(中国)とのアウェーゲームに臨み、前半にDF槙野智章とFW興梠慎三のゴールでリードしたものの、後半に元ブラジル代表FWフッキのPKによる2ゴールを許し2-2で引き分けた。

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 浦和は直近のリーグ戦から6人を入れ替えたスタメンで臨んだ。不動のGKは西川周作で、3バックは岩波拓也、マウリシオ、槙野智章の並び。ダブルボランチにエヴェルトンと青木拓矢が入り、ウイングバックは右に橋岡大樹、左に今季ACLでは浦和復帰から初出場の関根貴大が入った。2シャドーは長澤和輝とファブリシオが並び、1トップにACL日本人最多ゴール記録を保持する興梠慎三が入った。

 一方の上海上港は3バックを採用し、FWフッキとMFオスカルの元ブラジルコンビに加え、夏の移籍市場で獲得したオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチが前線を構成。中盤からウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフが支える、外国籍選手たちが目立つチーム構成になった。

 そして、浦和は幸先よく先制点を奪った。試合にうまく入って敵陣でゲームを進めると、FWファブリシオがファウルを受けてフリーキックを奪った。ここでMF長澤和輝がゴール前にハイボールを入れると、相手の中国代表GKイエン・ジュンリンは、目前でジャンプしたDF槙野智章を気にしてかまさかのキャッチミス。このこぼれ球をすかさず槙野が蹴り込み、いきなりのアウェーゴールを奪った。

 その後は浦和が5-4-1のブロックで構え、攻めあぐねる上海上港を相手にボールをキープする時間も作った。すると同30分、マイボールになった後に長澤が素早く背後を狙ったパスを供給すると、抜け出した興梠がGKとの1対1を冷静に決めてゴール。これがACL通算24得点目になったエースの一撃で、2-0とリードを広げて前半を終えた。

 後半に入ると交代で上海上港はシステムを4-3-3に変更。そうした中で同3分、セットプレーのこぼれ球を自陣深くで興梠が味方につなごうとしたところを奪われ、左サイドからオスカルがカットイン。ここでDFマウリシオが倒してしまいPKを与えると、フッキに決められて同4分に2-1とされた。浦和はシステムが噛み合わなくなって苦しい時間帯になった。

 浦和の大槻毅監督は、同12分ごろに長澤の位置を下げて3ボランチにして対応。一方の上海上港は同18分に2枚替えを行い、交代枠を使い切った。その中で同24分、ペナルティーエリア内での混戦から途中出場のFWリュ・ウェンジュンにシュートを打たれたところで、マウリシオのブロックがハンドの判定。再びPKとなると、フッキがゴール右上に決めて同26分に2-2の同点ゴールとされた。

 同点ゴールで猛攻が落ち着いた感のある上海上港を相手に、ゲームは再び浦和がボールを支配する展開になった。しかし、高温多湿な環境で両チームとも足が止まったゲームはこの後、スコアは動かず。そのまま2-2での引き分けになった。

 浦和はACLの中国遠征をこれで通算4分4敗とし、クラブの歴史を塗り替える勝利には至らなかった。それでも、2つのアウェーゴールと引き分けという、初戦としては上々の結果を手にしたと言える。埼玉スタジアムでの第2戦は、浦和はマウリシオ、上海上港はフッキが累積警告により出場停止。勝利に加えて1失点以内の引き分けでも突破できる浦和は、2年ぶり3回目のアジア制覇へ8強を突破しに掛かる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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