J2降格圏の松本、11戦ぶり勝利呼んだ監督采配 狙い通りの交代策で「モードを変えた」

采配が的中した松本の反町監督【写真:Noriko NAGANO】
采配が的中した松本の反町監督【写真:Noriko NAGANO】

浦和に敵地で2-1と逆転勝利 勝負どころを見極めた反町監督「後半20分までこのまま…」

 松本山雅FCの反町康治監督による交代策は、チームにとって公式戦で約3カ月ぶりの勝利を引き寄せる大きなポイントになった。松本は23日に行われたJ1リーグ第24節で浦和レッズとアウェーで対戦し、2-1と勝利した。

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 この試合は、浦和にとってAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第1戦、上海上港(中国)とのアウェー戦を中3日で控える状況だった。そのことからも、浦和の大槻毅監督は一部ローテーション起用に踏み切った。

 5月末のACL北京国安(中国)戦での負傷から復帰した主将のMF柏木陽介をシャドーの位置でスタメン起用。前半は特に、その柏木のところから攻撃の最終局面に持ち込む場面が多く、松本にとっては厳しい時間帯が続き、前半19分には先制点を奪われた。

 しかし、反町監督はそこですぐに反撃に出るような指示を送ることはなかった。むしろ、チームに求めたのはその逆だったということが、試合後の記者会見で明かされている。

「先制されると難しいかなというのが正直なところだったんですが、オープンなゲームにすると2点目、3点目を取られてしまうので、後半20分までこのまま続けて我慢してやろうと。我々、マリノスさんとか、神戸さんとか、鹿島さんとか、たくさん点を取るチームではないので、なるべくクローズした状態から勝負しないといけない」

 そうやって、勝負どころの後半20分を前後する時間を迎えた時に、浦和と松本は明暗を分けた。浦和は柏木が前半の右足打撲により「踏ん張りが利かなくなって、交代をさせてもらった」と、リズムを作っていた主将を下げざるを得なくなった。大槻監督もまた「陽介はもう少し引っ張ろうと思っていて、見ての通り、最初は関根を用意していたんですけど、陽介に少しトラブルがあったので、武藤を入れるほうが先になったというところ」と、予定外の交代になったことを明かしている。

 一方の松本は、反町監督が「(後半)20分から町田也真人を入れる形にして少しモードを変えたと。試合を見ていて、今まで見ていた浦和の試合と少し違って、中盤に大きなスペースがあったので、2トップで向こうの最終ラインをあまり出させないようにさせて、そこのボランチとディフェンスラインのスペースをセルジーニョ、町田也真人で上手くコントロールしてやっていけたら」と話したようにスイッチを入れた。

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