鎌田大地、フランクフルトで「見られ方が変わった」 指揮官は開幕戦“キーマン”に指名
ヒュッター監督は確信 「ダイチがアクセントを加えるプレーを見せてくれる」
そんな鎌田を、ヒュッター監督は開幕戦に向けた記者会見でキーマンとして名指ししている。
「ダイチがホッフェンハイム戦でもアクセントを加えるプレーを見せてくれると確信している。ボール扱いだけではなく、身体を使って上手く収めることもできる。もちろん、ブンデスリーガの1対1の競り合いはこれまでの（ベルギーでの）対戦相手のとは別のレベルにある。だが、それに順応していくはずだ。今年非常に良い成長を遂げてくれると信じている」
最初からすべてが噛み合うほど簡単なことではない。相手も簡単にスペースを空けてはくれないだろう。そのなかでもつながりを見つけ出し、状況を自分のために、そしてチームのために好転させるプレーが求められる。
「個人的にはできると思っている。それを口だけじゃなくて、プレーで証明しなきゃいけない。今年はすごく大事な年になるかなと思います」
やるべきことは分かっている。飛躍の年にするために、鎌田は平常心で自分の力を証明してみせる。
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（中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano）
中野吉之伴
なかの・きちのすけ／1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス（UEFA-Aレベル）所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。
