札幌の元英代表FWジェイ プレミアリーグで対戦して「敵わない」と思った3選手は?

(左から) シティDFコンパニ、ユナイテッドDFファーディナンド、レスターDFフート【写真:Getty Images】
(左から) シティDFコンパニ、ユナイテッドDFファーディナンド、レスターDFフート【写真:Getty Images】

“ずる賢い”タイプのDFフートにも苦戦したと告白 「ああ、またコイツかと思っていた」

 そして3人目は、実際に対戦した経験があるからこそ知る、少々意外な人選となった。2015-16シーズンにレスター・シティで日本代表FW岡崎慎司(現マラガ)らとともに“奇跡の優勝”を成し遂げた、元ドイツ代表DFロベルト・フートである。

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「ロベルト・フートはファーディナンドやコンパニほどではなかったけど、非常にボール捌きが上手く、スピードもあった。あとは、実は結構汚いというかずる賢くてね(笑)。わざと足を踏んだり、つかんだりぶつかったり、相手の集中力を削がせることを試みていた。彼と対戦する試合の前の週は、(スカウティングの)ビデオを見たら『ああ、またコイツか』と思っていたよ。非常に戦うのが難しい選手だった」

 一方で、「フィジカル的な選手よりも、テクニカルな能力の高い選手を見るのが好き」というジェイは、「凄いと感じた対戦相手」の代表格として、2人の名手を列挙している。

「スティーブン・ジェラードは、プレミアリーグで一番のMFだったし、僕らの時代で最高のMFだと思う。とにかく完璧な存在で、スピードのある矢のようなパスやビジョンは突出していた。プレミアリーグで何回も対戦して、イングランド代表で一緒にプレーもした。リバプールに17年間いたけど、おそらく移籍しようと思ったら世界のどんなクラブでも行くことができただろう。でも、彼はやっぱり“リバプールのもの”だったからね。

 あとはウェイン・ルーニーだ。彼はストライカーのポジションを務めていた反面、(デイビッド・)ベッカムのような役割を担うのも可能だった。チーム内でも小柄なほうだったけど、中盤でもプレーできることが大きなアドバンテージとなり、16歳からスターへの道を歩み始めていった」

 数々の名選手たちと対戦してきたジェイだが、リバプールの象徴として君臨していたジェラードと、同じFWながらオールラウンダーのルーニーはひと際印象に残っているようだ。今後のプレミアリーグから、これらの歴史に残るスーパースターたちを超える逸材が誕生することに期待したい。

<Profile>
ジェイ
1982年5月7日生まれ、イングランド出身。北海道コンサドーレ札幌所属。190センチ・89キロ。アーセナルの下部組織出身で、2000年にコベントリーでプレミアデビュー。その後、ブラックバーン、チャールトン、QPRでプレミアの舞台を戦い、2部チャンピオンシップでも4クラブを渡り歩いた。10年にはイングランド代表にも選出。タイリーグを経て、15年から日本でプレー。札幌は今季で3シーズン目を迎える。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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