ACミランのフィリッポ・インザーギ新監督は現実主義 本田に明確な結果を要求か!?

 

「優秀な監督は自己批判がある。僕には神に感謝する気持ちがあるが、うまくいかない時には、過度なまでに自分の責任だと認識するようにしている。選手やサポーターが考えるように。現役時代と同じように、より向上していく。選手に応じて、性格にもそって対処する、心理学者のように。優秀な監督が教えてくれたように、いいところを生かして、そして、できるだけ現実主義でもあろうとする。難しい真実も選手にきちんと言った方が、選手たちから評価される」

 現役時代のピッポは、まさにリアリスト(現実主義者)だった。オフサイドラインギリギリの駆け引きと、ダイブすれすれの演技などでゴールを量産し続けた。昨季終盤にセードルフ監督は不振を理由に地元メディアからバッシングを受けた本田ら選手をかばい、対話路線を見せた。だが、新監督は低迷したミランに漂う甘さを排除し、厳しい現実を選手に突きつけることを明言したのだ。

 新指揮官は会見で監督就任に際し、イタリア代表時代などで共に戦った友人でもあるユベントスのアントニオ•コンテ監督とも話したという。「監督と選手の違いは、と聞いたら、ただ 夜眠れなくなったと話していた」と、そのときの秘話を明かした。眠れぬ夜を過ごし、現実と向き合うのがピッポ式。そうなれば、ミラン2年目の本田は、明確な結果を昨季以上に厳しく要求されることになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

 

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