守備“崩壊”レアル、迫りくる39年ぶりの「ワースト記録」 立て直しのキーマンは?
プレシーズン5試合で16失点 ワースト記録は1980年夏の17失点
日本代表MF久保建英が所属するレアル・マドリードは、ここまでプレシーズンの5試合を戦い、1勝1分3敗、11得点16失点と散々な成績になっているが、スペイン紙「AS」はその失点数が39年前のワースト記録に近づいていると報じている。
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同紙によれば、レアルがプレシーズンでここまで多くの失点をしたのは1980年夏まで遡らなければならず、その時の失点数は「17」だった。もし7日に行われるザルツブルク戦、もしくはプレシーズン最終戦となる11日のローマ戦で1ゴールを許した場合、39年ぶりにワースト記録に並ぶことになる。
もっとも1試合平均の失点数で見ると、今夏は5試合で「3.2」である一方、1980年は10試合を戦っており、1試合平均失点数は「1.7」と今夏の約半分だ。多くのメンバーをテストし、戦術面の試行錯誤を行うプレシーズンに失点数が多くなるのは仕方がない面はあるが、今夏の突出した数字からは例年に比べて現在のチームの守備が、いかに崩壊しているかがうかがえる。
また、7月26日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のアトレチコ・マドリード戦で3-7の惨敗を喫したことについては、「1980年の夏にバイエルンにやられた歴史的な9-1の敗北を多くの人々に彷彿させたもの」と伝えている。
8月17日のリーガ・エスパニョーラ開幕までに親善試合が2試合残されているが、脆弱な守備を改善するため、「AS」紙は立て直しのキーパーソンとしてブラジル代表MFカゼミーロに期待を寄せている。カゼミーロは今夏、ブラジル代表の一員として優勝したコパ・アメリカ(南米選手権)に参戦した後、休暇を取っていたためにチームへの合流が遅れ、ICCとアウディカップには不参加だった。マドリードに戻ったチームに本格的に加わることで、守備面の立て直しを図れるのか。開幕に向けた最重要ポイントになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)