レアル久保が示した“ジョーカー”の可能性 トッテナム戦で先発組を上回った項目とは?

レアル・マドリードMF久保建英【写真:Getty Images】
レアル・マドリードMF久保建英【写真:Getty Images】

後半35分から途中出場 アタッキングサード内でのアクション6回のうち4回に成功

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は、現地時間7月30日に行われたアウディカップ準決勝・トットナム戦(0-1)に途中出場。10分間という限られたプレー時間のなかで、シュート3本を放って存在感を見せた。データ分析会社「InStat」は、この一戦に出場した全選手のデータを公開しているが、18歳のアタッカーが残した数字には“ジョーカー役”としての可能性が秘められている。

【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!

 インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)を1分2敗と未勝利で終えたレアルは、トットナム戦も序盤から劣勢。前半22分、新加入のベルギー代表MFエデン・アザールとブラジル代表DFマルセロの連係ミスで相手のイングランド代表FWハリー・ケインにボールが渡り、これを沈められて先制ゴールを決められた。

 1点ビハインドのレアルは後半19分に4人を変更し、同35分から久保らを連続投入。右サイドに入った久保はパスミスも見られたが、後半39分には低弾道のミドルシュートをお見舞いすると、同40分にはエリア内でボレーシュートを放って会場を沸かせる。さらに同42分には、右サイドから鋭いドリブルで切り込み、左足で強烈なシュートを放つなど、出場10分間でゴールへの積極性を見せつけた。

 公式記録上は「プレー時間10分」「ノーゴール」だが、データ分析会社「InStat」はより詳細なデータを公開。なかでも、目を引くのが久保の「アタッキングサード(ピッチを3分割し相手ゴールに最も近いエリア)内でのアクション数」と「プレーエリア」だ。久保はアタッキングサード内で6回のアクションを起こし、うち4回に成功したが、アクション数でこれを上回るのは先発組の元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(16回)とアザール(9回)のみ。成功数で見ても、両軍合わせてベンゼマ(9回)とトットナムのケイン(7回)しかいない。

 シチュエーションの違いこそあれど、18歳のブラジル人FWロドリゴは同じサイドハーフ起用で81分間プレーするも、アタッキングサードでのアクション成功数が2回でシュートは0本。約3.3分に1本のペースでシュートを放った久保が、劣勢のなかで投入された自身の役割を理解し、積極的にプレーしていたと言えるだろう。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング