ハメス、放出濃厚から一転レアル残留か ペレス会長が「売却に反対」とスペイン紙指摘

放出濃厚のMFハメスがレアル・マドリード残留?【写真:Getty Images】
放出濃厚のMFハメスがレアル・マドリード残留?【写真:Getty Images】

プレシーズンの不振、アセンシオの長期離脱によりジダン監督の考えを越え会長が指示か

 レアル・マドリードのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは今夏の移籍が噂されていたが、一転して残留に傾いているという。スペイン紙「AS」が報じた。

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 ハメスは2016年夏から2年間のレンタル移籍でドイツ王者バイエルン・ミュンヘンへ移籍していた。買い取りオプションも含まれた契約だったが、バイエルンはそれを行使せず、今オフに2年ぶりにマドリードへ復帰した。

 しかし、ハメスは前回のジネディーヌ・ジダン監督政権では出場機会が減少したことから、バイエルンに移籍している。復帰したジダン監督の下でもプレーする可能性は低いと見られており、今夏はナポリやアトレチコ・マドリードが獲得に動いていた。

 しかし、レアルはプレシーズンでチーム作りが思うように進んでいない。インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)では、宿敵アトレチコ・マドリード相手に3-7と大敗。さらに、レギュラー候補のスペイン代表MFマルコ・アセンシオが、左膝前十字靭帯及び外側半月板損傷の重傷で長期離脱が決定するなど、ネガティブな話題が続く。ベルギー代表MFエデン・アザールの加入やU-20ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの台頭はあるが、アタッカー陣は戦力がやや手薄となっている。

 こうした不測の事態が続いていることから、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は放出候補だったハメスの売却に反対し、残留させる方向で動いているという。「AS」紙は、「レアル・マドリードはハメス・ロドリゲスに移籍させないと伝えた」と報じている。記事では、「(アトレチコ戦の大敗とアセンシオ離脱が)フロレンティーノ・ペレスがコロンビア代表MFの売却に反対する決断を促している。ジネディーヌ・ジダンの考えがあるにもかかわらず、だ」とその経緯についても触れている。

 コパ・アメリカ(南米選手権)への出場でチームへの合流が遅れていたハメスだが、現地時間29日には実に787日ぶりにレアルのトレーニングに復帰していた。残留の可能性も浮上しているハメスは、再び“エル・ブランコ”の一員としてプレーすることになるのだろうか。

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