川崎、チェルシーに1-0勝利! 土壇場で勝ち越し…FWダミアンが値千金の決勝ゴール

ダミアンが決勝ゴールを挙げた【写真:高橋学】
ダミアンが決勝ゴールを挙げた【写真:高橋学】

中村憲剛のクロスからダミアンがヘディングシュートを叩き込む

 川崎フロンターレは19日、明治安田生命 Jリーグワールドチャレンジ2019でプレミアリーグ強豪チェルシーと対戦。互いに決定機を作り出す白熱した展開となったが、試合終了間際の後半42分、FWレアンドロ・ダミアンがヘディングで叩き込み、値千金の決勝ゴールで1-0の勝利に導いた。

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 昨季、チェルシーはリーグ戦を3位でフィニッシュし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。さらに、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では優勝を果たした。一方、突如マウリツィオ・サッリ監督(現ユベントス)が退任したことに加え、絶対的エースのベルギー代表MFエデン・アザールがレアル・マドリードへと移籍することに。チェルシーは大きな変革期を迎えるなか、クラブのレジェンドであるフランク・ランパード監督を招聘していた。

 一方、川崎は今季序盤こそ勝ち切れない試合が続いていたものの、徐々に本領を発揮し始めると、前節に行われた首位FC東京との“多摩川クラシコ”では3-0の圧勝を収め、上昇ムードでチェルシーとの一戦を迎えることになった。J1連覇を成し遂げた自慢の攻撃陣が、世界屈指のメガクラブを相手にどこまで通用するのかに期待が寄せられていた。

 試合は、シーズン半ばでトップコンディションに近い川崎と、始動してわずか1週間のチェルシーという構図が試合にバランスをもたらし、一進一退の展開を見せる。前半25分にMF齋藤学がピッチ中央からチェルシー守備陣を置き去りにするドリブル突破でスタジアムを沸かせると、同34分はFWケネディが約30メートルの距離から強烈なドライブシュートでゴールを脅かし応戦する。

 同45分には、右サイドの切り返しからMF家長昭博が左足でグラウンダーのシュートを放つも、GKウィリー・カバジェロの好セーブに遭う。前半を0-0で折り返すと、チェルシーは後半頭からフランス代表FWオリビエ・ジルー、MFロス・バークリーら強力なアタッカー陣をピッチに送り込んだ。

 川崎も後半から大幅にメンバーを変更すると、後半5分に途中投入のFWレアンドロ・ダミアンが右サイドのクロスをダイビングヘッドで合わせ、この日最大の決定機を迎えるも、シュートはゴール右の枠をわずかに逸れた。対するチェルシーも同25分に左サイドからのバークリーのスルーパスに抜け出したアメリカ代表MFクリスチャン・プリシッチがGKと1対1の局面を迎えるも、ネットを揺らすには至らなかった。

 しかし、終了間際に元日本代表MF中村憲剛が投入されると、流れは一気に川崎へと傾く。ダミアンとMF長谷川竜也が決定的なシュートでゴールに迫ると、迎えた後半42分、中村の左サイドのクロスをダミアンがヘディングで叩き込み、土壇場で先制点を奪う。この1点が結果的に決勝点となり、川崎が強豪チェルシーから金星を勝ち取ってみせた。

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