イベント出席のため初来日したムバッペ、五輪出場は「自分にとって夢」

　パリ・サンジェルマン（PSG）のフランス代表FWキリアン・ムバッペは19日、都内で行われたメンズスキンケアブランド「BULK HOMME」のグローバルプロジェクト発表会見に出席。初来日のムバッペは、来年に控える東京五輪の出場について、「自分にとって夢」と熱弁しつつ、「自分だけの問題ではない。チームやPSGの事情も関与してくる」と、現時点では不透明な状況であることを明かした。

　ムバッペは昨年のロシア・ワールドカップ（W杯）で19歳の若さで背番号「10」を背負い、大会2位タイとなる4ゴールを記録。フランス優勝の立役者の1人となった。また、今季のリーグ・アンでは33ゴールを挙げて得点王に輝くなどPSGの連覇の原動力となり、リーグ年間最優秀選手にも選出された。

　今回、株式会社バルクオムが展開する「BULK HOMME」のグローバルアンバサダーに就任したムバッペは、会見に登壇した開口一番に「昨夜の地震の被害に遭われた方々、皆様の無事を願いたいです」と、新潟県や山形県などで発生した地震の被災者に対してメッセージを送った。

　パートナーシップ契約を結んだ同ブランドをプロモーションしつつ、記者から東京五輪についての質問を受けると、「自分にとって五輪は夢。常に言ってきたこと。もちろん日本に来られたらとても嬉しいが、ただ自分だけの問題ではない。チームやPSGの事情も関与してくる」と言及した。それでも、「来年、また日本に来ることになると思う」と、ムバッペ自身は参戦に強い意欲があることを強調していた。

　初来日であるにもかかわらず、「ありがとう」「こんにちは」「おいしい」と流暢な日本語も披露し、好きな食べ物については「スシ！」と笑顔で答えたムバッペ。すでにA代表で確固たる地位を築いており、現在、世界トップの市場価格がついているスーパースターだが、来年の東京五輪でその姿を目にすることはできるのだろうか。