インテル公式インスタグラムで公開、今季の記憶に残る超絶ブロックを厳選

　イタリアの名門インテルは、今季のセリエAで首位ユベントスと勝ち点「21」差の4位、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）では決勝トーナメントに進めず、UEFAヨーロッパリーグ（EL）ではベスト16で敗れた。2010-11シーズンのコッパ・イタリア以来のタイトル獲得はまたも果たせなかったが、失点数の少なさはリーグで2位（33失点）を誇り、激闘を繰り広げるなかで記憶に残る“魂の守備”を見せてきた。クラブ公式インスタグラムは、そんな失点危機を回避したスーパークリアに注目。5つのシーンをピックアップして1分の動画にまとめ、公開している。

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　まず多くの人の記憶に残っていると思われるのが、CLグループステージ第3節の敵地バルセロナ戦（0-2）でのワンシーンだろう。後半にゴール正面でFKを与えると、バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが右足を振り抜く。ボールは一斉にジャンプしたインテルの壁の下を抜けたが、背後に滑り込むようにスライディングしたクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチが背中でブロック。負傷のためスタンド観戦だったバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシも、思わず苦笑いを浮かべていた。このブロゾビッチのプレーは当時も大きな反響を呼び、「天才的」「ワニ・ブロック」などと各国メディアが報道。今回の投稿にも「ワニ」の絵文字が使われている。

　その他にはガーナ代表MFクワドォー・アサモアがゴールライン手前で見せた決死のクリア、スロバキア代表DFミラン・シュクリニアルのペナルティーエリア内でのスライディングブロックも収録。そして最後の2つに選出されたのが、イタリア代表DFダニーロ・ダンブロージオの超絶クリア2本だった。

　1つ目はセリエA第28節、CL出場権争いを繰り広げた宿敵ACミランとのミラノダービーでのワンシーンだった。3-2と1点リードで迎えた試合終了間際、相手の右サイドからのクロスがファーサイドに流れると、待ち構えたミランのイタリア代表FWパトリック・クトローネがダイレクトでシュートを放つ。その瞬間、ダンブロージオは腕を後ろで組みながら間合いを詰めると、ゴールのニアポスト付近で決死のブロック。勇敢なシュートブロックでチームに勝利をもたらした。