韓国紙も本田圭佑“監督”のW杯2次予選進出に注目 「“日本のパク・ハンソ”になれるのか」

カンボジア代表の実質的な監督を務める本田圭佑【写真:Getty Images】
カンボジア代表の実質的な監督を務める本田圭佑【写真:Getty Images】

カンボジア代表を率いてパキスタン代表に勝利、アジア1次予選を突破

 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア1次予選の第2戦が11日に行われ、元日本代表MFの本田圭佑が実質的に監督を務めるカンボジア代表が、パキスタン代表にアウェーで2-1と勝利し、2戦合計スコア4-1で2次予選進出を決めた。

 この結果を韓国スポーツ紙「スポーツ京郷」が、「本田圭佑は“日本のパク・ハンソ”になれるのか。カンボジアがW杯2次予選に進出」と見出しを打ち詳報。ベトナム代表を率いる韓国人のパク・ハンソ監督を引き合いに出し、カンボジア代表を率いる本田の動向を伝えている。

 パク・ハンソ監督は17年10月に、ベトナムサッカー連盟とA代表監督の契約を交わし、U-23代表監督も兼任。18年1月のU-23アジア選手権でベトナムを準優勝に導くと、同年末のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では10年ぶりに東南アジア王者に導いた。さらに今年1月のアジアカップでは、準々決勝で日本に0-1で敗れたが、近年のベトナムサッカーの発展には目を見張るものがある。

 そうした快進撃を本田がカンボジアで起こせるのかと、韓国メディアも注目しているわけだ。アジア2次予選進出で、まずは第一歩を踏み出したところだろう。

 また、現在の本田の動向にも触れており、「本田圭佑は現役の選手としてプレーしながら、カンボジアのサッカー発展に貢献中だ。最近まではオーストラリアのメルボルン・ビクトリーで選手生活を送っていた。現在はイタリア・セリエAへの復帰が報じられている」と、選手としての今後の行方にも注目している。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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