補強禁止処分のチェルシー、CASに撤回要求の上訴 今夏の選手獲得へ望みを託す

スポーツ仲裁裁判所がチェルシーによる上訴の書類を受理したことを発表【写真:Getty Images】
スポーツ仲裁裁判所がチェルシーによる上訴の書類を受理したことを発表【写真:Getty Images】

アザール流出で危機的状況も…スポーツ仲裁裁判所は上訴棄却の可能性も示唆

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は現地時間7日、補強禁止処分を科されているイングランド・プレミアリーグのチェルシーによる上訴の書類を受理したことを発表した。

 チェルシーに対しては今年の2月、FIFAの規律委員会によって18歳未満の選手の国際移籍に関する規定に違反したとして、補強禁止の処分が言い渡された。今夏の移籍市場と来年1月の移籍市場に適用され、さらに罰金として60万スイスフラン(約6500万円)も科されている。

 チェルシーは処分の撤回を求めて5月にFIFAへ異議申し立てを行ったものの、16歳以下の選手を登録できるという項目以外は却下された。そのため、チェルシーは今夏の移籍市場で新たな選手を獲得できない状況にある。

 そのなかで、主力中の主力であるベルギー代表MFエデン・アザールが退団の意志を明らかにし、レアル・マドリードへの加入も秒読み状態とされる。UEFAヨーロッパリーグ(EL)を制したものの、マウリツィオ・サッリ監督も母国イタリアの王者ユベントスから誘いを受けるなど、チームは解体的な出直しを強いられる危機を迎えている。

 この状況で補強禁止処分はあまりにも重く、チェルシーはCASへの上訴に望みを託した模様だ。CASは「現時点で仲裁判断が発行されるかは決まっていない」として、今後の審議次第では上訴を棄却する可能性があることも明らかにしている。

 果たしてチェルシーは、補強禁止処分を回避することができるだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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