浦和オリヴェイラ監督、グループ突破へ“引き分け狙い”否定 「健全な戦い方とは言えない」

「北京には特筆すべき弱点はない。非常にストロングポイントの多いチーム」

 3月に北京で対戦した際には、ほぼ90分間を通して相手にボールを支配された。シュート数はアジアサッカー連盟の公式発表では北京国安20本に対して、浦和は衝撃の0本。そうした相手に対して最初から守備的にゴール前で構えれば、より難しい状況を招いてしまうのは事実だろう。ただでさえ、後ろに意識が引っ張られがちな試合だけに、指揮官は「勝利を求める」という言葉を強調している節もある。

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 オリヴェイラ監督は、北京国安について「北京には特筆すべき弱点はないと思います。非常にストロングポイントの多い、良い選手の揃ったチームだと思います」と話す。ブラジル代表MFレナト・アウグスト、元スペイン代表MFホナタン・ビエラ、コンゴ代表FWセドリック・バカンブのトリオは強烈なものがある。

 それでも指揮官は「もちろん、浦和にもストロングポイントがあります」と言及。「グループを突破するためには良いプレーだけではなく、戦いの部分も必ず必要になってきます」と、ACLならではの肉弾戦も辞さない覚悟を示した。

 会見中、一つも笑みをこぼさずに厳しい表情を続けたオリヴェイラ監督は、今季で最初の“決勝戦”と言える決戦に向け、すでに気持ちのスイッチが入っているようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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