今季現役引退のチェフ、古巣チェルシーとのEL決勝実現に感慨 「完璧なエンディング」

アーセナルGKチェフ【写真:Getty Images】
アーセナルGKチェフ【写真:Getty Images】

「引退は遅過ぎるより早過ぎた方がいい」と自身の哲学に言及

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝の第2戦が9日に行われ、チェルシーはフランクフルトと1-1のドロー。2戦合計スコア2-2で並んだ両雄の激突は、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に4-3で勝利したチェルシーが2012-13シーズン以来の決勝進出を果たした。誰よりもこの勝利を喜んだのは、アーセナルの元チェコ代表GKペトル・チェフだったかもしれない。英衛星放送「BTスポーツ」がコメントを伝えている。

 チェフはすでに今季限りでの現役引退を表明している。22年にわたったそのキャリアのなかで、最も輝かしい時期と言えば、2004年に加入して11シーズンを過ごしたチェルシー時代だろう。UEFAチャンピオンズリーグ、ELに加え、4度のプレミアリーグ制覇など、数多くのタイトルを勝ち獲っている。

 チェルシーがフランクフルトを振り切った前日、チェフの所属するアーセナルはバレンシアに4-2で勝利、2戦合計スコアで7-3と大差を付けて決勝進出を決めていた。リーグ戦ではドイツ代表GKベルント・レノの控えに甘んじているチェフだが、ELでは多くの出場機会を得ており、この試合でもフル出場を果たしている。

「チェルシーとの試合でキャリアを終えることになったら、素晴らしいよね。僕にとっての夢はヨーロッパリーグの決勝を戦うことだったけど、それは現実になった。次の夢は、勝つその試合でトロフィーを勝ち取ることだ」

 多くの人は、チェフがまだ現役でプレーできると考えている。チェフ自身も、それは不可能ではないと感じているようだが、引き際として今が理想的なタイミングだという判断を下したのだという。

「良いプレーができた日は、『まだ続けられるかもな』と考えたりもする。でも、いろいろなことを考えて決断をしたんだ。もしかしたら、あと2年くらいは続けることができるかもしれない。でも、辞めるのは、遅過ぎるよりも、早過ぎた方がいい」

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