バルサは完全に「スイッチオフ」… スペイン紙がリバプールの歴史的な4点目を分析
エリア内で8人が守っていたのに決まった「今大会で最も不思議なゴールの一つ」
バルセロナの集中力が完全に切れた瞬間だった。現地時間7日にアンフィールドで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦はリバプールが4-0で快勝し、第1戦の0-3から大逆転で決勝進出を果たした。後半34分にベルギー代表FWディボック・オリギが決めた決勝ゴールの場面で、バルサイレブンは完全に「スイッチオフ」になっていたとスペイン紙「マルカ」が報じている。
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本拠地カンプ・ノウでの第1戦で貫禄の勝利を収めたバルセロナは、3点のアドバンテージを持ってこの第2戦を迎えた。リバプールはエジプト代表FWモハメド・サラーとブラジル代表FWロベルト・フィルミーノを欠く状況だったが、それでも前半7分にオリギが1点目を決めて、反撃の狼煙を上げた。
バルサの反撃にあいながらも、それを凌いで迎えた後半には途中出場のオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが同9分、同11分と立て続けにゴールを決めて、2戦合計スコアをタイに戻した。そして、問題のシーンが同34分に訪れる。
右サイドのタッチライン際でボールをキープしたDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが相手DFにボールを当ててCKを獲得した。イングランド代表右サイドバックはそのままコーナースポットにボールを置いたが、キッカー交代の素振りを見せて一度その場を離れた。しかし、ゴール前でバルサ守備の陣形が整っていないのを確認するやいなや、踵を返して素早くグラウンダーのクロスを供給。フリーのオリギがこれを右足で流し込んで決勝ゴールが生まれた。
この場面について「マルカ」は「バルセロナはリバプールの4点目の場面で完全にスイッチオフだった」とし、バルサ守備陣の集中力が切れたことを得点が決まった要因に挙げている。ペナルティーエリア内には8人のフィールドプレーヤーが揃っていたが、アーノルドのクイックリスタートには全く対応できず、「今大会で最も不思議なゴールの一つ」とも表現されている。
2試合を通じて壮絶な点の奪い合いとなったこの一戦。試合を決めたのは集中力を切らさず、「スイッチオン」になっていたリバプールの頭脳的なセットプレーだった。
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