衝撃の退場劇! リスタートを妨げた相手に強烈キック、一発レッドで騒然「狂気の瞬間」

ケープタウン・シティの南アフリカ代表エラスマス【写真:Getty Images】
ケープタウン・シティの南アフリカ代表エラスマス【写真:Getty Images】

南アフリカ代表FWエラスマスが間接FKのボールを拾い上げた相手にキックを見舞い退場

 南アフリカで衝撃の退場劇が発生した。ファウルを受けて間接FKを獲得すると、リスタートを遅らせるようにボールを拾い上げた相手選手に対し、シュート級の鋭いキックを膝上にお見舞い。蹴られた相手は悶絶し、両チーム入り乱れて一触即発の事態となった。キックを繰り出した選手は一発退場を命じられたが、海外メディアは「不可解な行動」「狂気の瞬間」と一斉に報じている。

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 衝撃のシーンが起こったのは、南アフリカ1部のケープタウン・シティ対ハイランズ・パークの一戦だった。

 0-0で迎えた前半20分、ケープタウンの南アフリカ代表ケルミト・エラスマスはマーカーを背負いながら左サイドからのスローインを受け、体を張ってボールをキープするが、ハイランズ・パークDFライアン・レイの押すようなハードチャージを受けてバランスを崩し、ファウルをもらった。

 間接FKを蹴ろうとするエラスマスの背後から、ハイランズ・パークの南アフリカ代表FWモトビ・ムヴァラが姿を現し、リスタートを遅らせるようにボールを拾い上げる。エラスマスはムヴァラが近づいてきた際に一旦キックのモーションを止めたが、相手がボールを持った瞬間に鋭いキックを敢行。右膝上に不意にキックを受けたムヴァラは激痛でピッチに倒れ込み、悶絶する事態となった。

 ケープタウンの選手の制止を振り切り、主審は迷わずレッドカードを提示。ハイランズ・パークの選手たちが次々とエラスマスに詰め寄り、両チームが入り乱れて一触即発の事態となった。

 スペイン紙「AS」は「ケープタウン・シティのケルミト・エラスマスがコミカルキックで退場」と見出しを打ち、「不可解な行動」と断罪。南アフリカのテレビ番組「スーパースポーツ」公式ツイッターは「狂気の瞬間」と表現し、ポルトガルのデジタルスポーツ新聞「MaisFutebol」は「ボールを蹴る代わりにハイランズ・パークの選手を蹴り飛ばした」と伝えた。

 試合は10人となったケープタウンが1点を追いかける後半39分に1-1と同点に追いつき、ホームで勝ち点1を手にしたが、なんとも後味の悪い試合となった。

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