ローマが名将コンテに渾身オファー 年俸約12億円の3年契約を提示と伊メディアが報道
チェルシーを退任後にフリーの立場が続くなか、スポーツ面の全権を担う好条件が届く
セリエAの名門ローマは、来季以降の指揮官として元イタリア代表監督のアントニオ・コンテ氏に渾身の高額オファーを提示したという。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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コンテ氏は今季のプレシーズンが始まった直後にチェルシーの監督を解任されてフリーの時期を過ごしているが、その契約条件から今季中に他クラブの指揮を執ることは難しいとされてきた。そのため、来季にどのクラブの監督を務めるかが注目の的となっている。
インテルが最も有利という報道もあったなか、ローマは年俸950万ユーロ(約11億8000万円)の3年契約をオファー。しかも、これにはコンテ氏を支えるアシスタントコーチたちの年俸は含まれていないという。実際、ポンドとユーロの為替レートによる部分はあるものの、チェルシーで受け取っていた年俸と大差ないという。
コンテ氏はかねて、オファー受諾の条件を「自分を納得させるプロジェクトがあるかどうか」と話し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権などにはこだわらない姿勢を見せている。ローマが提示した条件はかつてマンチェスター・ユナイテッドでアレックス・ファーガソン監督がやっていたような、スポーツ面の全権を担う立場ということであり、オファーを受ければ完全なる“コンテ政権”が成立することになる。
そして、記事によればコンテ氏の就任を後押しする条件として、トリノからコンテ氏と知己であるジャンルカ・ペトラーキ氏がスポーツ・ディレクターとしてやってくるという。フロント入りしている“ローマ永遠の王子”フランチェスコ・トッティ氏との関係が良好なこと、そして主将の元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシは2016年欧州選手権のイタリア代表でコンテ氏と良好な関係で共闘したことも挙げている。
コンテ氏は15日間のうちに最初の返答をするようだ。そこで基本合意がなされることになれば、契約の詳細を詰めて来季の監督就任が決定する可能性も十分にある。渾身の高額オファーを提示したローマに対し、コンテ氏はどのような答えを出すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)