豪州で炸裂した“コロコロPK”が話題 意表を突くトリック弾に海外反響「なんて達人」
ブリスベン・ロアーのMFボーテアックがチップキックと見せかけコロコロPKでゴール
元日本代表MF本田圭佑もプレーするオーストラリアリーグで世界を賑わすプレーが飛び出した。PKの場面で、チップキックと見せかけてピッチを転がす“コロコロPK”を選択。見事にネットを揺らし、「偽パネンカ」「もはやアート」「なんて達人だ」と海外メディアが報じている。
25日に行われた1部リーグ第27節ブリスベン・ロアー対アデレード・ユナイテッドの一戦は、壮絶な打ち合いとなった。前半4分に敵地に乗り込んだアデレードが先制すると、本拠地のブリスベン・ロアーもFWディラン・ヴェンツル・ホールズとFWニコラス・ダゴスティーノのゴールで逆転して前半を折り返す。そして、2-2の同点となって迎えた後半16分だった。
スルーパスに抜け出したブリスベン・ロアーのダゴスティーノがペナルティーエリア内で相手GKに倒されてPKを獲得。キッカーはフランス人MFエリック・ボーテアックが務める。31歳のレフティーは左足を振り上げ、チップキックのモーションからインサイドキックを選択。コロコロと地面を転がったボールは、左側に飛んで倒れたGKをあざ笑うかのように、ど真ん中を通過してゴールネットを揺らした。
試合はその後、ブリスベン・ロアーがアデレードに3ゴールを奪われて3-5で敗れたが、Aリーグ公式ツイッターが「やんちゃだ! エリック・ボーテアックはこれを狙ったのか、それともミスキック?」と動画を公開したことも手伝い、海外メディアではボーテアックのPKが注目を集めている。
豪州メディア「News.com.au」は「“偽パネンカ”が世界的な論争を巻き起こす」と言及。またフランス紙「20minutes」が「もはやアート」と触れたなか、クロアチア紙「Slobodna Dalmacija」も「なんて達人だ! GKは何が起こったのか分からなかった」と伝えた。
コロコロPKと言えば、かつてガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁も使っていたプレーとして知られているが、スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)が得意とするパネンカ同様、海外サッカーにも定着していくかもしれない。