韓国メディアが“心の交流”に注目 浦和FWと韓国の英雄とのユニフォーム交換が話題

全北現代FWイ・ドングッ【写真:Getty Images】
全北現代FWイ・ドングッ【写真:Getty Images】

ACL全北現代戦後の光景 ナバウトが声をかけイ・ドングッとユニフォーム交換

 浦和レッズに所属するオーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトが、24日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の全北現代戦の終了後に、元韓国代表FWイ・ドングッとユニフォームを交換していた。韓国スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」が報じている。

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 アウェーの浦和は全北現代に1-2で敗れた。そのため、浦和の選手たちはサポーターに挨拶をしてから、すぐにピッチを去っていくと思われた。

 記事はその時の状況について、「浦和の選手たちは試合終了後、アウェーまで駆けつけたサポーターたちに挨拶をすると、すぐにピッチを去った。結果もそうだが、すぐに日本に帰らなければならないからだ。しかし、全北現代の選手たちがサポーターたちと勝利を分かち合った後、まだ残っている選手がいた。それが浦和のナバウトだった。ナバウトはイ・ドングッに駆け寄り、ユニフォームを交換した」と伝えた。

 その後、取材エリアで同サイトの記者がナバウトを呼び止め、イ・ドングッとユニフォームを交換した理由について聞いている。

「イ・ドングッのことを個人的に知っているわけではないが、彼は(韓国で)伝説的な選手だ。韓国とアジアでも最高のストライカーの一人だろう。自分のコレクションにもう一つ、素晴らしいユニフォームが増えた」と語ったという。

 イ・ドングは今月29日の誕生日で40歳を迎える。今季は途中交代からの出場がほとんどだが、今も全北の精神的支柱だ。

 2018年は35試合に出場し、交代でピッチに入ったのは24回で、先発は11回。そんななかで決定力はまだ衰えておらず、11得点をマークした。今シーズンもリーグ戦5試合で2得点2アシストと好調を維持している。

 ナバウトから声を掛けられたイ・ドングッは、急な声掛けに少し驚いていたかもしれない。韓国が生んだベテランストライカーは、現役のオーストラリア代表選手からも一目置かれる存在だったようだ。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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