リバプールのクロップ、古巣から故障に苦しむ“左利きのジダン”獲得へ

例外としてシャヒンの獲得交渉へ

 リバプールが、来年1月の移籍市場で2012年に半年間期限付きで在籍したドルトムントのトルコ代表MFヌリ・シャヒンの獲得に乗り出す可能性が浮上している。地元紙「リバプール・エコー」が報じている。

 リポートによると、度重なる故障でポテンシャルを発揮できていないトルコ人のプレーメーカーを、ドルトムントでの恩師のユルゲン・クロップ監督は高く評価。シャヒンは1月にリバプールでの2度目の挑戦に挑む可能性が高まっているという。

 シャヒンは将来を嘱望されながらも流転を繰り返している。ユルゲン・クロップ監督の薫陶を受けて才能を開花し、ドルトムントで2010年シーズン優勝に貢献した。翌シーズンにはレアル・マドリードに6年契約で移籍したが、故障の連続で本来の輝きを示すことはできなかった。12年8月にリバプールに期限付き移籍で加入し、移籍直後は活躍。だが、ブレンダン・ロジャース前監督と起用法をめぐって確執が生じ、13年1月にドルトムントへと復帰した。当時は英地元紙に「ブレンダン・ロジャーズから離れることができて、神様ありがとう」と“名言”を残している。

 クロップ監督はすでに古巣ドルトムントのスターを獲得しないと宣言しているが、ドルトムントで故障で苦しみ、今季出場機会を手にできてないシャヒンについては交渉に応じる可能性もある。

 故障者9人と就任直後から苦境に直面しているリバプールに「左利きのジダン」と呼ばれた才能が再びやってくるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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