浦和に訪れた“ターニングポイント” 3バック回帰がはらむ得点力不足解消への矛盾点

ホームで黒星を喫した浦和レッズ【写真:Getty Images】
ホームで黒星を喫した浦和レッズ【写真:Getty Images】

2トップの一角で出場した武藤は苦しい思いを吐露「興梠さんのゴール待ちでは厳しい」

 浦和レッズは9日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第3節、全北現代(韓国)をホームに迎え撃ったが0-1で敗れた。リーグ戦の直近2試合で導入した4バックから3バックに戻したことで得たものもあったが、同時に得点力不足という問題点の解決には矛盾した要素もはらむ難しい状況に陥っている。

 浦和は立ち上がりから押し込まれたが、相手のビルドアップ時にセンターバックへのプレスを行うのではなく、グラウンダーで中盤にボールを入れさせないような“待ち”の姿勢を取った。GK西川周作も「相手の出方を見て、ロングボールとセットプレーからという狙いを感じた」と話したように、前線での空中戦からチャンスを見出そうとする全北に対して、DF岩波拓也、DFマウリシオ、DF槙野智章が並ぶ3バックという点では、強みを発揮することができた。

 立ち上がりの約25分は全北のセカンドボールへの寄せの厳しさもあって二次攻撃を受ける場面が目立ったが、次第に浦和はグラウンダーのボールで前を向きながら攻撃を仕掛けられるようになった。オズワルド・オリヴェイラ監督は一つのキーポイントとして、岩波に対して「もっとボールを持ち運べ」という指示を送ったことを挙げ、後半の半ばまでに右サイドを中心に切り崩す形は何度も作ることができた。

 この試合ではMF森脇良太とMF宇賀神友弥のシュートがゴールポストやクロスバーに嫌われた場面もあり、まったくノーチャンスだったわけではない。一方で、その2本のシュートも左右の45度付近でペナルティーエリアの少し外側からのもので、誰が見ても明らかな決定機を生み出すというところにまで至っていないのも事実だろう。2トップの一角でスタメン出場し、ボールを引き出しながらサイドの崩しに大きく関与したFW武藤雄樹は、その点で苦しい思いもまた明かしている。

「個人的には、多くゴールを取っていくためには中央での崩しも必要だとは思います。ただ、僕もサイドに降りてボールを引き出しているので矛盾はあるんですけど、興梠(慎三)さんが孤立している部分もあるので。今はサイドを起点にとやっているんですけど、そのなかで僕がもう少し中に残るとかポジショニング次第の部分はあるとは思っていて。なかなかGKと1対1になるようなチャンスは作れていないです。右サイドの距離感は良いと思いますけど、次は中という点で僕か中盤が前に行くかがないと、興梠さんのゴール待ちでは厳しい」

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