ユーベ“1強”のセリエA、会長はプレーオフ導入案を否定 「残留争いなら考えるが…」

会長は過去への回帰を望まず 「慣習を尊重したうえでの決定」

 ミッチケ会長は、現状で多くのクラブにタイトルを手にするチャンスを与えるよりも、各クラブが競争力を高めることが重要だと感じているようだ。「トッププレーヤーが在籍していることが、質を向上させるうえでカギを握ると思っている。海外ばかりに目を向ける必要はない。ユベントスは、世界トップレベルの選手を集めている。ヨーロッパのカップ戦で結果を出して、他の一流選手の目を引き付けることも重要だ」と、コメントしている。

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 また、プレーオフを導入することによって試合数が増加し、クリスマス休暇のない日程に戻す必要性に迫られることも危惧している。「(プレーオフを行うと)過去の慣習に戻ることにもなる。私たちの国の伝統、人々の慣習を尊重したうえでの決定なんだ。クリスマスにはファンの方も、家族と休暇を過ごせるようにしたことは正しかったと思っている。また、例年より1週間、開幕を遅らせて、ファンが休暇から戻ってくる8月25日に開幕できることも良かったと思う」と、自身の見解を述べている。

 こうして、いかにリーグが一強の状況下にあっても、歴史を重ねてきたイタリアで、優勝争いをプレーオフに委ねるという案は退けられた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも毎年のように上位に勝ち進む競争力を見せているユベントスに対抗できる戦力を整え、リーグの覇権を争うクラブが台頭することこそ、イタリア・セリエAがかつての盛り上がりを取り戻す最高の起爆剤になると言えそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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