「誰もさぼってへん。でも…」 長崎DF角田、人生初の“被シュート29本”に感じた葛藤

V・ファーレン長崎DF角田(後列左から3人目)【写真:Getty Images】
V・ファーレン長崎DF角田(後列左から3人目)【写真:Getty Images】

ミスから2点、セットプレーで1点を失い完敗 「ここまで打たれたのは初めて」

 V・ファーレン長崎は3日のJ2リーグ第7節柏レイソル戦で0-3と敗れ、20位に後退した。敵地でミスからの失点によりリズムを崩し、被シュート数は29本。今季から加入したベテランのDF角田誠も「ここまで打たれたのはサッカーをしてきて初めて」と唇を噛んだ。

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 4-4-2の布陣でスタートした長崎は、角田とこの日がJリーグデビューとなった韓国人DFイ・サンミンがセンターバックでコンビを組んだ。連係が不十分だったのに加え、柏のケニア代表FWオルンガと、FWクリスティアーノ、MFガブリエル、MFヒシャルジソンの“ブラジル人トリオ”の個の能力に押し込まれ、立ち上がりから苦しい時間が続いた。

 前半9分、左サイドからカットインした柏MF瀬川祐輔のミドルはGK徳重健太が弾くも、柏の20歳DF古賀太陽にこぼれ球を拾われ、リーグ戦初ゴールを献上。さらに前半17分、中盤でカットされてスルーパスを出されると、角田とイ・サンミンがお見合いするような形になり、背後からオルンガに奪われるとともにGK徳重もかわされ、無人となったゴールに難なく決められた。同40分には、セットプレーでオルンガをフリーにしてしまい、角田の上から豪快なヘディングシュートを決められ、前半だけで3点ビハインドとほぼ試合が決してしまった。

 後半6分、長崎はFW長谷川悠とMF大竹洋平を入れてシステムも4-3-3に変更。ポゼッションも高まり反撃ムードになったが、同40分にFW玉田圭司のクロスからDFイ・サンミンが合わせたシュートも柏GK中村航輔の顔面ブロックに遭って決定機を逃した。結局、最後まで得点を奪えず、敵地で0-3と完敗を喫した。

 柏の猛攻に長時間さらされた角田は試合後、開口一番「本当に厳しかった」と胸中を明かした。

「(柏の攻撃の)ほとんどがカウンター。スペースがあまりにも多かったし、クリスティアーノ、オルンガのスピードもあった。どうすればいいんやろ、と……。柏のシュート数を見たら29本だった。正直、ここまで打たれたのはサッカーしてきて初めて」

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