「誰がC・ロナウドを必要としている?」 ユーベMFの代表戦ゴールで“FK適任者”論争
ピアニッチが圧巻の無回転FK弾、ユベントスのFKキッカー巡る議論に英紙も注目
ユベントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチは、現地時間26日に欧州選手権(EURO)予選第2節ギリシャ戦(2-2)で、得意のフリーキックを沈めてチーム2点目をマークした。後半20分に退場処分になったとはいえ、ゴールのインパクトは絶大で、所属クラブで同僚のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド以上のキックだと英紙「デイリー・メール」が報じた。
ボスニア・ヘルツェゴビナは第1節をアルメニア代表と戦い2-1で勝利し、続く第2節はホームでギリシャと対戦。前半10分にMFエディン・ビシュツァ(バシャクシェヒル)のゴールで先制したボスニア・ヘルツェゴビナは、前半15分にゴールまで約30メートルでほぼ正面の位置の位置からFKのチャンスを得る。
キッカーのピアニッチは大股3歩分の助走を取って、右足でゴールを狙った。真っすぐに押し出されて蹴られた無回転シュートは、重力を無視するかのように浮き上がった後で急速に落下しゴール右へ。不規則に変化する弾道にGKは見送ることしかできず、ボールはゴールネットに刺さった。
FKのスペシャリストとして知られるピアニッチの鮮やかなゴール。これを受けて「デイリー・メール」紙は、「誰がロナウドを必要としている?」と題して、ピアニッチのほうがキッカーとして優れていることを伝えている。SNSで「はっきりとさせましょう。ロナウドは史上最高の選手だが、FKはピアニッチに引き継いでも問題ない」「ピアニッチが定期的に決めていることを考慮すれば、世界一のキッカーの1人と言える」といったユベントスのキッカーに関する議論が巻き起こっていることを取り上げ、ピアニッチにFKを任せるのがふさわしいのではないかと論じている。
近年はロナウドが直接FKからゴールを奪う場面は減少しており、レアル・マドリード時代もウェールズ代表FWガレス・ベイルのほうが高確率と論争になった。そして、ユベントス移籍後はいまだに1本もFKからゴールを決めていない。それだけにピアニッチへの期待はより一層大きくなっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)