なぜ、神戸DF那須大亮は「YouTuber」になったのか? 異色の挑戦に乗せた“熱き意志”

神戸の一員としてチーム練習や試合をこなし、オフに撮影と多忙な日々を送っている【写真:Getty Images】
神戸の一員としてチーム練習や試合をこなし、オフに撮影と多忙な日々を送っている【写真:Getty Images】

「自分の意志、そして寄せられる周囲の意見が僕を突き動かす原動力になる」

 YouTuberとしての活動に、すべての人が理解を示してくれているわけではない。時には、否定的な意見に直面することもある。何よりかつては那須自身、「YouTuberと言われることに抵抗があった」。それでも、今は「人それぞれ、いろんな捉え方がある」と受け止められるようになったという。そこには、揺るがない“信念”があるからだ。

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「YouTubeをやることに対しては、十人十色の見方があると思います。でも、僕としてはそこに意志が乗っかっているかが一番大事で、そこがブレなければ何を言われても構わない。チャレンジには間違いなくいろんな意見が伴うもの。自分の意志、そして寄せられる周囲の意見が僕を突き動かす原動力になる。そこさえしっかり固まっていれば問題ない、と思っています」

 YouTubeチャンネルに投稿される動画には、最後に必ず「意志あるところに道は開ける」という字幕が映し出される。闘争心溢れるプレースタイルでプロの世界を生き抜いてきた、“熱血漢”の那須らしい思いがそこに垣間見える。

「座右の銘というわけではないですが、自分がサッカー一筋でやってきたなかでのプレーがまさにそういうスタイル。意志が強くないと、良いプレーができない選手でした。思いを乗せないと、何も道は開けない。サポーター、日々支えてもらっている方々、いろんな人の思いが僕を突き動かしてくれました。僕は、いろんな人に“生かされていた”。その思いを肌で感じてプレーしてこられたからこそ、サッカーで返せたらいいなと。今やっていることを継続していけば、サッカーの入り口が少しずつ広がっていくと考えています」

 Jリーガーにして、YouTuber。独自の道を行く那須のチャレンジは今、“第2章”を迎えようとしている。

(後編『YouTuberとしての今後のビジョンとJリーガーのセカンドキャリア』に続く)

[PROFILE]
那須大亮(なす・だいすけ)

1981年10月10日生まれ、鹿児島県出身。180センチ・77キロ。鹿児島実業高―駒澤大―横浜F・マリノス―東京ヴェルディ―ジュビロ磐田―柏レイソル―浦和レッズ―ヴィッセル神戸。J1通算400試合29得点(19年4月1日現在)。CB、SB、アンカーを遜色なくこなす守備のスペシャリスト。2004年アテネ五輪代表で主将を務め、18年から自身6クラブ目となるヴィッセル神戸でプレー。昨季は史上23人目のJ1通算400試合出場を達成し、初タイトルとACL出場を目指すチームの精神的支柱の1人として君臨する。

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