なぜ、神戸DF那須大亮は「YouTuber」になったのか? 異色の挑戦に乗せた“熱き意志”

山中慎介(左)、磐田FW大久保嘉人(右)【写真:Getty Images】
山中慎介(左)、磐田FW大久保嘉人(右)【写真:Getty Images】

あくまで神戸の選手としての行動が前提「やるべきことを怠っては何もかも疎かになる」

 2018年7月、公式チャンネル開設とともに“YouTuber”となった那須だが、「試行錯誤の連続でした」と当時を振り返る。アップされた動画内容に目を向ければ、自身の体験談やトレーニング方法、テクニック講座がメインコンテンツだったが、思うように再生回数は伸びなかった。

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 そこで、かつて所属したクラブの元同僚や同じアテネ五輪世代の選手たちに自ら出演を交渉。対談はいつしかサッカーの枠を超え、ボクシング(山中慎介)やアーティスト(ko-dai)と共演を果たした。元日本代表FW大久保嘉人(ジュビロ磐田)とのシュート対決動画は、初の再生20万回を突破している。さらに同年11月には、ファンでもあったシンガーソングライターの有華さんとのコラボがきっかけで、名曲をカバーする音楽のコンテンツも加わった。チャンネル内の企画は那須自らも考案しているという。

「すべては自分が好きなことの延長上です。一番大事なのは、何をやるにしても一生懸命やること。言葉に思いを乗せて伝えないといけない。何に対しても自分から意欲的にチャレンジしていく姿を見せたいと思っています」

 神戸の一員としてチーム練習や試合をこなし、オフに撮影。多忙な日々を送っているが、那須は「もちろん、ヴィッセルでサッカーを一生懸命やるのが大前提です」と語る。

「選手としてやるべきことを怠っては、何もかも疎かになってしまう。ヴィッセルの一員として、チームのために全力を注ぐ。そのうえで、作れる時間は限りなくあると思うんです。最後は自分次第。もちろん、大変な部分はあります。でも、行動すべてには意志があるし、自分なりに意味を持たせてやっている。限られた選手生活のなかで、その時間を有効活用していくという意味で、精一杯やっています」

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