コロンビア戦で“株を上げた人・下げた人”は? 森保J出場全16選手「アピール度査定」

MF:「8番」中島が攻撃の中心に君臨 「10番」香川は途中出場でアピールできず

<MF>
■柴崎 岳(ヘタフェ)=〇

 A代表通算33試合目で初のゲームキャプテンを担当。所属クラブのヘタフェでは出番に恵まれないなか、積極的にプレスを仕掛け、ピンチでは気迫のスライディングを繰り出すなどハードワークを見せた。攻撃面ではセンターバックの間に落ちて、ビルドアップの起点に。ゴールにつなげられなかったとはいえ、前半35分にはサイドを駆け上がって堂安からのパスに対してクロスを狙う場面もあり、及第点の働きと言っていいだろう。

■山口 蛍(神戸)=△

 素早くボールホルダーに寄せて中盤のバランスをとるべく集中したプレーを見せたが、コロンビアのスピードに乗った波状攻撃に押し込まれる場面も……。攻撃面でも、神戸で見せているような縦パスやロングフィードは見られず、ロシアW杯以来の代表戦は不完全燃焼に終わった。

■堂安 律(フローニンゲン/→後半26分OUT)=△

 序盤からドリブルを仕掛け、自身よりも大きいコロンビアFWヘフェルソン・レルマのチェックを弾き飛ばすなど、フィジカルの強さを見せた。一方で、南野がフリーのなかで強引にフィニッシュに持ち込んだ場面もあり、カットイン&シュートはやや空回りした印象。中央への動きに偏る傾向もあるだけに、縦の選択肢も織り交ぜられれば理想だろう。

■中島翔哉(アル・ドゥハイル)=◎

 日本の攻撃の中心には間違いなく背番号8がいた。自慢のドリブルでコロンビアのマーカーが2人、3人といるなかをかいくぐり、次々とチャンスを創出。前半26分にはドライブ回転気味のミドルシュートでコロンビアゴールを脅かした。相手エースのハメスがピッチを去る際、自ら手を指し伸ばしてタッチをしていったことからも、強豪コロンビアに一番のインパクトを残した選手と言えるだろう。

■南野拓実(ザルツブルク/→後半34分OUT)=△

 前線から果敢にプレスをこなし、攻撃でも再三ゴール前に顔を出した。しかし、中島のスルーパスや室屋のクロスと息が合わず、後半6分のチャンスも枠内にシュートを飛ばせず。香川投入後は森保体制で初の1トップに回ったが、大きな仕事は果たせなかった。

■香川真司(ベジクタシュ/←後半20分IN)=△

 1点リードを許した場面で登場。南野に代わってトップ下に入ったが、好調の中島がボールを持って仕掛ける分、香川を経由した攻撃は決して多くなかった。南野、堂安、中島の若手トリオとどのように共存していくのか、トップ下で復権するうえでのテーマになりそうだ。

■乾 貴士(アラベス/←後半26分IN)=〇

 乾が入り、攻撃のスピード感が増した。後半33分には中島の背後を回って左サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスを供給。後半アディショナルタイムに小林のシュートを演出した場面も、ギアを上げて縦に仕掛けたプレーが起点となった。途中出場で流れを変え、なおかつ“本職”ではない右サイドでの起用を考えれば及第点か。

■小林祐希(ヘーレンフェーン/←後半26分IN)=〇

 20分弱のプレー時間で“らしさ”を発揮。シンプルにボールを叩きつつ、ダイレクトヒールで中島とコンビプレーを見せたかと思えば、思い切ってミドルシュートを放ち、鎌田に絶妙な浮き球のパス(判定はオフサイド)を通すなど、約1年半の“代表ブランク”を感じさせない動きだった。

(出場なし)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
橋本拳人(FC東京)

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