乾加入で注目度上昇のアラベスがJリーグで挑む“夢” 「日本最高水準のクラブに…」

アラベスの3人が来日し、鹿児島の徳重代表らと業務提携について話し合った【写真:Football ZONE web】
アラベスの3人が来日し、鹿児島の徳重代表らと業務提携について話し合った【写真:Football ZONE web】

IT技術で独自開発したシステムを活用 J1昇格は「短期的なゴール」

――近い将来スペインの選手、あるいはバスコニア・グループの選手が鹿児島でプレーすることはあり得るのでしょうか?

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「我々は我々が持つ独自のシステムを利用して、鹿児島の社長をはじめ強化担当メンバーと一緒に、どの選手が鹿児島のサッカーや日本の環境にフィットするかを評価している最中です。我々はこれも2019年の戦略の一つとして位置付けています。我々は強力なインターナショナル・スカウティングネットワークを有しています。もしも鹿児島の強化のために必要なスペインの選手を見つけることができたら、当然採用します。しかし我々の提携クラブはフランス、クロアチア、アフリカなど多岐にわたっています。鹿児島の強化に役立つのであれば、それはスペインに限ったことではありません」

――アラベスはITを活用したシステム、アカデミー育成のためのノウハウなどを鹿児島に今後落とし込んでいくのでしょうか?

「そのことは、我々がコミットすべきメインの内容の一つです。我々は完全なプロフェッショナル・コンサルティングチームを持っており、そのチームによっていくつかの分野をカバーする予定です。いくつかの分野とは、スポーツサイドで言えばチーム強化、スカウティング、アカデミーの発展であり、ビジネスサイドで言えばチケッティング、マーケティング、スポンサーシップとエンゲージメントプログラムなどです。これらすべてのプロジェクトはITによってしっかりと管理、連携されています。競技の強化面においても、『BALスポーツメソドロジー』という我々が独自開発したシステムを活用していきます」

――今までの日本のクラブにはあまり見られなかった、かなり“濃い”提携ですね。アラベスとしては、鹿児島とどのような未来を夢見ていますか?

「まず我々としては、鹿児島を日本のサッカー界が考え得るシナリオにおいて最高水準のクラブに導くために、一生懸命仕事をします。そしてその結果、まずはJ1昇格は短期的なゴールだと考えています。

 もちろん、それは決して簡単ではありません。しかし我々は競合ひしめくスペインのラ・リーガにおいて、アラベスを通して成し遂げました。我々だけでなく、鹿児島のスタッフとともに必死に働いて日本最高水準のクラブにするという夢を叶えたいと思っています。鹿児島、そして乾のプレーするアラベスをどうか応援してください」

 アリツCEOが鹿児島とともに描く夢――スペインと日本をつなぐ壮大なプロジェクトは、乾も加わり確実に前へと歩み始めている。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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