氷漬けの守護神、1月にマンU脱出へ 代理人が「どこにでも行く」と明かす

チェルシーなどが興味、母国復帰は否定

 マンチェスター・ユナイテッドで試合に出場できない状態の続く元スペイン代表GKビクトール・バルデスは、2016年1月に再開する移籍市場での退団が確実となったようだ。代理人がスペイン地元ラジオ局「ラジオ・マルカ」に明かし、すでに英国国営放送「BBC」など、複数メディアが報じている。

 バルデスはバルセロナ退団後、無所属の状態が続いていた。だが、2014年1月にルイス・ファン・ハール体制のユナイテッドと1年半契約を結んだ。しかし、リザーブチームでのプレーを拒否したとして指揮官の怒りを買い、ファーストチームから追放された。今夏、トルコの強豪ベジクタシュへの移籍は、直前で破談となり、結局チームに残留していた。

 しかし、指揮官からの冷遇は続いた。試合への出場機会はおろか、ファーストチームから自身のロッカーもなくなり、プレミア内での移籍は禁止されるなど、過激なパワハラにあっていると報じられていた。

 バルデスの代理人を務めるヒネス・カルバハル氏は「1月になれば彼は(移籍の)チャンスを得る。彼はどこにでも行くよ」と、冬のマーケットでの退団を示唆。新天地については「スペインへは行かないと思う」と、母国復帰に否定的な見方をしているようだ。すでにチェルシー、リバプールなどのビッグクラブをはじめ、オランダ代表GKティム・クルルが今季絶望のニューカッスルなどが獲得に興味を示しているとリポートされている。

 33歳の元スペイン代表は、バルセロナで過ごした12年間で6度のリーグ制覇、3度の欧州王者に輝いた。世界屈指の守護神復活の舞台は、一体どのチームとなるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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