メッシの“偉大なフェアプレー”に賛辞 エリア内で転倒も自らVAR介入を辞退「神だ」
VARから助言を受ける主審に「続けよう」とノーファウルをアピール
バルセロナは現地時間9日、ホームで行われたリーガ・エスパニョーラ第27節ラージョ・バジェカーノ戦で3-1の勝利を収めた。この試合中、バルサ主将のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが主審に対して見せた“ある行動”が反響を呼んでいると、スペイン紙「マルカ」が報じた。
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リーグ戦で首位を快走するバルセロナは前半24分に先制点を許すも、同38分に元スペイン代表DFジェラール・ピケが同点ゴール。後半にはメッシのPKとウルグアイ代表FWルイス・スアレスの得点で逆転勝利を挙げた。
注目を集めているのは1-1で迎えた前半43分、メッシが敵陣で突破を試みたシーンだ。スペイン代表DFジョルディ・アルバからパスを受けたメッシは、ペナルティーエリア手前からドリブルを開始した。ダブルタッチで相手2人の間をすり抜けてエリア内へと侵入し、3人目をかわしたところで相手MFジアネリ・インブラと交錯。こぼれたボールをDFジョルディ・アマトが突き出してラージョ・バジェカーノは難を逃れた。
メッシはその交錯時にバランスを崩して尻餅をついた。これを受けて、一部のバルセロナの選手がメレロ・ロペス主審にPKを要求。主審は耳に手を当ててVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)と交信する仕草を見せたが、結局プレーはそのまま続行された。
なぜ、主審は「オン・フィールド・レビュー」(ピッチ脇のモニター)で映像を確認しなかったのか。
リーガの国内中継を担当する地元テレビ局「モビスター」の番組「El Dia Despues on Movistar Plus」が、公式ツイッターでその直後のシーンを国際映像では見られなかった別角度からの映像も加えて公開した。それによると、立ち上がって歩き始めたメッシが左手を胸の前で横に振りながら、主審に向かって「(映像を)見るな。続けよう、続けよう」と言っているとみられる姿が捉えられていた。それに対してロペス主審も、親指を立てて応えていた。