ザッケローニ監督が日本代表監督を辞任。「もう1度選べるとしても、同じメンバーとスタッフを選ぶ」

 日本サッカー界は近年、フランスのフィリップ•トルシエ氏、ブラジルのジーコ氏、ボスニア•ヘルツェゴビナのイビチャ•オシム氏、日本の岡田武史氏と、さまざまな国出身の監督が指揮を執ったが、2018年ロシアW杯を目指す日本代表には、“新たな文化”が持ち込まれる可能性が高まった。

 1-4で敗れた衝撃のコロンビア戦から一夜明けた25日、ザッケローニ監督は選手、スタッフと昼食を共にし、そこで感謝の気持ちと併せて辞意を伝えたという。

「これまでも継続して、代表メンバーや選手たちは私が決めてきた。だから、全て責任は私にあると思っている。責任を取りたいと感じている。今日のランチのときに、それを選手に伝えた。選手、スタッフ、全ての方々に感謝の意を述べた。この4年間の仕事ぶりに『ありがとう』と伝えました。もう1度メンバーやスタッフを選べるとしても、私は同じメンバーとスタッフを選ぶだろうし、今でもチョイスには自信を持っている。『もう1度(監督を)やらしてもらえるとしても同じ選択をしただろう』と、彼らには伝えました」

 イタリア人の指揮官は、にじみ出る同志への感謝の気持ちを言葉につないだ。就任直後のアジアカップでの劇的な優勝。ブラジルに至るアジアでの死闘。昨年のコンフェデレーションズカップでの惨敗。そして、W杯本大会での絶望――。

 在任期間中のさまざまな思い出が胸に去来したが、「このチームの、日本代表の監督をやれたことを誇りに思っている。この4年間、全身全霊でチームの成長を促すためにやってきた」と言い切った。一番大事な本大会でチームとして内容も結果も出せず、日本代表の良さすら出し切れなかったが、その23人というメンバーを決めたのも、11人の先発メンバーを送り出したのも自分だった。日本で歩んだ4年間の道程に、後悔は見せなかった。

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